コラム

古代米は栄養と食卓に彩りをプラスする

みなさん、お米はお好きですか?
お茶碗に盛られた炊きたての白いご飯、、、そんな様子を想像すると、お腹が鳴ってしまいそうですね。私は、お米(ごはん)が大好きです。

今回は、そんな日本人になじみのある「お米」、その中でも「古代米」というものについてご紹介したいと思います。
「古代米」って初めて聞いた!という方、これを読んで「古代米」について知ってみてください。

「古代米」って何?

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みなさんは、普段、「白米」を食べていらっしゃる方が多いのではないでしょうか。また、場合によっては、ビタミンやミネラル、食物繊維等の栄養が多い「玄米」を食べている方もいらっしゃるかもしれません。この「白米」と「玄米」は精米による違いによって分けられているのですが、今から紹介する「古代米」は、そもそも稲の種類が「白米」とは違うのが特徴です。

「古代米」とは、古代の稲の原種を引き継いだお米の総称で、生命力がとても強く、肥料が十分ない荒れ地でもちゃんと育つたくましい品種のお米です。

この「古代米」にもいくつか種類があるのですが、その代表的なものが、以下に紹介する「赤米」と「黒米」です。それぞれどんな特徴があるのか、見ていきましょう。

赤米

玄米(精米していない状態)で、赤褐色をしているお米です。これは、ぬか層にポリフェノールの一種の赤色系色素(カテコールタンニン)を含んでいるからなので、ぬかを全部取り除くと、白いお米になります。

野生稲はほとんど赤米なので、赤米は日本の米のルーツと考えられています。また、赤飯の起源とも言われています。栄養成分は「白米」よりもたんぱく質やビタミン、ミネラルが多く含まれているのですが、タンニンによって渋味があるのが特徴です。

また、アミロース(でんぷん成分)が少ないので、パサパサした食感にはなるのですが、パエリア等にうまく使えます。さらに、炊きあがりのかわいらしいピンク色を生かして、お料理を華やかにすることもできて良いですね。

黒米

玄米の状態で、黒色をしているお米です。ぬか層には、紫黒色をした色素(アントシアン系)が含まれています。

おはぎの起源ともされていて、現代でも「もち米」と「黒米」を混ぜて焚き上げたお米でおはぎを作ることがあるそうです。栄養成分は、「白米」に比べ、たんぱく質・ビタミンB1・B2・ナイアシン・リジン・トリプトファン・鉄・カルシウム・マグネシウム等が豊富に含まれており、また色素のアントシアニンには、血管保護、動脈硬化予防、老化防止・発ガン抑制の効果があると言われています。

このような高い栄養価が着目され、中国では薬膳料理でよく用いられていたそうです。また、不老長寿の薬として、中国皇帝に献上されたとか、、、。「白米」に混ぜて炊くと、全体がうっすら美しい紫色になるそうです。「赤米」と合わせて使えば、お米だけでもカラフルになりますね。


以上、「古代米」の一部、「赤米」と「黒米」についてご紹介しました。お米は白に限る!と言わずに、栄養価も高く、お料理の彩りも華やかになる「古代米」、ぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか。
もっとお米のことが好きになるかもしれませんよ。

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