みなさんは酉の市に行ってみたことはありますか?豪華な飾りのついた熊手がたくさん売られている、あのお祭りです。どうして熊手が売られているの?どこの神社で行われているの?今回は知っているようで知らない酉の市について紹介します!
酉の市って?
酉の市とは11月の酉の日に、おおとり(大鳥、大鷲、鷲など)神社で行われるお祭りのことです。酉の日というのは中国の十千十二支(じっかんじゅうにし)の考えを日にちに当てはめたときに、「酉」にあたる日のことです。干支の酉の年が12年に一度来るように、酉の日も12日に一度回ってきます。酉の日、と言われてもあまりピンと来ないかもしれませんが、実は酉の日は毎月あるものなんですね。
2016年では11月11日(金)、11月23日(水)が酉の日になっています!
最初の酉の市は「一の酉」、2回目は「二の酉」、3回目は「三の酉」と呼ばれています。11月10日ごろまでに「一の酉」が来ると「三の酉」もあるのですが、今年はありませんね。酉の市は毎年開催日が変わるので注意してください。
発祥は東京都足立区花畑にある大鷲神社であると言われています。もともと農民の間で収穫祭として大鷲神社に鶏をお供えしたのが始まりだそうです。現在は関東各地、全国的にも酉の市が開催されています。
関東三大酉の市と、その楽しみ方。
酉の市の見どころの一つはその活気に溢れた雰囲気。中でも盛大にお祭りが行われているのが、関東三大酉の市です。
関東三大酉の市は
- 鷲神社(東京都台東区浅草)
- 花園神社(東京都新宿区)
- 大國魂神社(東京都府中市)
で行われます。
浅草の鷲神社の酉の市は規模が大きく、全国的にも有名ですね。酉の市は商売繁盛を祈願するお祭りですが、大人から子供までさまざまに楽しめるお祭りとなっています。酉の市の見どころ・楽しみポイントをいくつか紹介していきましょう!
①縁起熊手と値切り
なんといっても縁起熊手は酉の市の定番ですね。大小さまざまに豪華な飾りのついた熊手があっちの屋台でもこっちの屋台でも見かけられる、それが酉の市。この熊手は運を「かきこむ」というところから縁起物として考えられるようになりました。
この熊手は1年で返納するのですが、翌年新たに買い求める際に一つポイントが。それは年々大きい熊手を買うようにすることです。理由は新しい年にさらに福が訪れるようにするため。そのため初めて熊手を購入するときは、欲張らないで小さめのものを選ぶのが重要です。
もう一つ、熊手は買うだけでなく買う過程にも見どころがあります!
それは熊手の値切り。縁起熊手は値切れば値切るほど今後の儲けが大きくなると言われており、1万円以上の熊手を買った際にはほぼ値切りの儀式が行われます。無事商談が成立すると、屋台の方や周りの方に商売繁盛のための威勢のいい手締めをしていただけます。
しかし、商談が成立したといえども値切った額の支払いは粋じゃありません。値切った分の金額もご祝儀としてお店に渡すのが良いそうですよ。買う側は旦那気分、お店も儲かった気分になりお互いにいい気分で取引を終えられます。
この威勢のいい光景は普段ならなかなか見られません。これも酉の市が賑やかである理由のひとつなんですね。
②鷲神社の屋台と切山椒
鷲神社の酉の市は最も規模が多く、毎年800店近くも屋台が出ているそうです。これだけ多くの屋台があれば、子供を連れて行っても楽しめそうですね。また現在浅草の鷲神社では切山椒という正月用の餅菓子が販売されています。
山椒は日本最古の香辛料で葉から樹皮まで余すことなく利用することができるため、有益であるとして縁起が良いとされています。これはちょっとした酉の市の名物となっているため、見つけた際はぜひ食べてみることをおすすめします。
③花園神社の見世物小屋
花園神社では縁起熊手の屋台などがたくさん立ち並ぶ中、見世物が行われているそうです。昔はよくあった見世物小屋ですが、最近では見かけるのはかなり珍しいですよね。こわいイメージもあるかと思いますが、子供も入ることができるようなので一度覗いてみるのもいいかも。客引きも目立つようにやっているので、花園神社の酉の市に訪れた際はぜひ探してみてください。
ただ結構刺激的な見世物もあるようなので、その点だけ前もって心の準備だけしておいたほうが良さそうです。
おわりに
昔ながらの酉の市、商売繁盛を祈願する手締めが印象的で、なんだか聞いているだけでも福が舞い込んできそうな気分になります。酉の市の活気溢れる雰囲気を感じに、ぜひ各地の鷲神社へ足を運んでみてください。
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