波佐見焼

波佐見焼の有名・人気なおすすめ窯元15選!おしゃれな窯元を地域別にまとめて紹介

お皿コーナーで一つは見かける波佐見焼。実際に調べてみると、窯元の多さや、デザインの豊富さに目を奪われてしまいます。可愛い柄のお皿、シンプルなお皿、昔ながらのデザインなどがあり、多くの人から注目されています。

最近では、オンラインショップでは分からない、色合いや、触り心地を求めて窯元めぐりをする方も増えています。

「波佐見焼の窯元を知りたい」
「波佐見焼の窯元を回りたい」
「窯元めぐりはなぜいいの?」

そんな方のために、今回は波佐見焼の窯元を巡るメリットや、おすすめの窯元を紹介します。窯元めぐりとセットで楽しみたい波佐見の観光情報もお伝えしますので、窯元めぐりの参考にしてください。

オンラインショップで食器を買おうとしていた方も、実際に窯元に足を運びたくなること間違いなしですよ。

波佐見町ってどんな場所?

波佐見焼の生産地「波佐見町」は、長崎県のほぼ中央で、佐賀県との県境に位置しています。波佐見町は海に面していない町で、山に囲まれている盆地となっている地域であるため、「挟まれている」場所という意味を込め、波佐見町という地名がつきました。

波佐見町へのアクセス

波佐見町へは長崎市内から車で約45分、福岡市内から約1時間30分で訪れることができます。また、東京などの都市部から訪れることも可能。

東京からは飛行機で長崎県、佐賀県、福岡県まで行き、バスや電車に乗り継ぐ方法や、新幹線で福岡→JR博多駅→有田駅下車→車で10分ほどで波佐見町へ行く方法などがあります。さらには、波佐見町の近くを高速道路が走っているため、車でのアクセスも良好です。

波佐見町では、観光タクシーが周遊しており、焼物を購入できるセレクトショップや窯元を巡ることが出来ます。器を購入するのですからタクシーやバス、自家用車を利用した方が、ストレスなく波佐見町を巡れるでしょう。

波佐見焼の窯元を巡るメリット3選

「今はオンラインショップで購入できる」

「実際に見なくても良品ってことは分かっているし・・・」

とオンラインでの購入を検討している方もいるのではないでしょうか。

窯元に行かなくても購入できるため便利ではありますが、届いたときに想像していた色と違うなどガッカリすることもありますよね。実際に、窯元を訪れることには多くのメリットがあります。

ではここからは、実際に窯元を見て回るメリットを3つお伝えします。

波佐見焼の実物が見れる

まず1つ目のメリットは、波佐見焼の実物が見られることです。

実物を見ることで、オンラインショップでは分からない表面のざらつき、滑らかさなどが分かります。また、光の加減で色合いが変わってくるため、色の移り変わりも感じられるでしょう。

さらに実際に窯元を訪れることで、工房内の見学ができる場所もあるようです。絵付けの様子や、焼いている様子が見れるため、窯元めぐりをする方も多くいらっしゃいます。

焼物が出来上がるまでの工程を知る機会はなかなか現れませんから、良い経験になりそうですね。

限定商品やアウトレットの波佐見焼が買える

波佐見焼を窯元で買うメリット2つ目は、オンラインショップに無い器を買える点です。限定品や、数の少ない器はなかなかオンラインショップに並ぶことはありません。

実際に、直営店限定のカラーを求めて窯元まで足を運ぶお客さんもいます。

また、窯元ではオンラインショップでは販売することのできないアウトレット品を安い価格で販売している窯元もあります。私たちからしたら「こんなことで?」と思うくらいの小さな傷などの商品が、アウトレットとして販売されています。

波佐見焼を作っている窯元の人と交流できる

窯元を見て回るメリット3つ目は、なんといっても波佐見焼を作っている窯元の人と交流できる点です。生産や商品にまつわる情報やこだわり、器への想いなど”その場”でしか聞けない話を聞くチャンスです。

窯元の人と話すことによって知識が深まるのはもちろんのこと、自分に合う窯元を見つけることができます。器の柄や形に込められた職人さんの想いに共感できると、途中で飽きることなく使い続けられますよね。

窯元巡りでは自分がどんな器が欲しいのか予め考えて行くことをおすすめします。

【地域別】波佐見焼のおすすめ窯元15選

波佐見町永尾郷地区

洸琳窯

・住所→〒859-3705 長崎県東彼杵郡波佐見町永尾郷34−1
・電話番号→0956-85-6620
・営業時間→9:00〜17:00
・定休日→不定休
・公式HP→https://koringama.jp/

洸琳窯では、美しい菊紋皿や梅や葉を形取った湯呑み、どんぶり鉢など食卓で季節を感じさせてくれるデザインの器が特徴です。カラーも可愛らしいものが多いです。
ゴム判や転写などを一切使わず昔ながらの手法で一つ一つ手書きで生産しているため、温かみを感じることができ、家族や友人へのプレゼント利用もおすすめです。ペアの器もあるため、結婚祝いや結婚記念日での贈り物にぴったりです。

永峰窯(永峰製磁)

・住所→永峰窯の窯元併設ギャラリー eiho-porcelain
〒859-3705 長崎県波佐見町永尾郷306番地2
・メール→info@eiho-porcelain.com
・営業時間→午前10:00〜12:00 午後13:00〜16:00
・定休日→土・日・祝
・公式HP→https://www.eiho-porcelain.com/index.html

永峰窯(永峰製磁)は、現代的な形と自然の中にある色の中和をテーマにしているため、沼沢に溶け込む色合いの器が特徴的です。

他の窯元ではビビットな色が多いですが、こちらは淡いピンクやグレー、ベージュ、白などの可愛らしい色を使っています。

また、『HALF』というラインはギャラリーでしか買うことができません。ぜひ、窯元まで足を運ぶことをおすすめします。

波佐見町永尾郷地区

堀江陶器

・住所→〒859-3712 長崎県東彼杵郡波佐見町中尾郷668
・電話番号→0956-85-7316
・営業時間→9:00〜18:00
・定休日→土・日
・公式HP→https://horie-tk.jp/

不要な部分が削ぎ落とされたシンプルなデザインが特徴の堀江陶器。他店ではない白ベースの洗練されたデザインが特徴的です。

インテリアスタイリスト、雑貨プランナーとの共同ブランド『h+』ではワインボトルや花瓶、テープスタンド、星の飾り、風鈴など、食器だけでなくインテリアとしての波佐見焼を作っています。

光春窯

・住所→〒859-3712 長崎県東彼杵郡波佐見町中尾郷627
・電話番号→0956-85-4550
・営業時間→10:00〜11:30 13:00〜16:00
・定休日→日他
・公式HP→https://www.koushungama.com/

光春窯の器は、竹をモチーフにした白磁の器、ほたるメダカ(※)など自然と調和する繊細なデザインが特徴です。窯元見学では、窯入れする前の高く積まれた器や職人が絵付けをする様子、ろくろを行う部屋などを見ることができます。

光春窯は器の色や柄が豊富なので、沢山ある中から選びたい方におすすめですよ。

※ほたるメダカとは、 波佐見焼ならではの伝統的な技法で、 焼成すると文様が透き通って見える職人技のこと。

一真窯

・住所→一真窯ショップ"とっとっと”
〒859-3712 長崎県東彼杵郡波佐見町中尾郷670
・電話番号→0956-85-5305
・営業時間→10:00〜12:00 13:00〜17:00
・定休日→不定休
・公式HP→https://issingama.com/

一真窯では、職人が特殊なカンナを使って、一つ一つ手作業で器を彫る技法が特徴です。カンナで彫ることによって現れる細かい模様はとても美しく、しかも小さな箸置きにまで施されているから驚きです。独特な模様を求めて窯元に足を運ぶ人も多いのだとか。
一真窯は、光春窯から歩いて2分程なので、セットで回ることをおすすめします。

波佐見町湯無田地区

白山陶器

・住所→白山陶器本社ショールーム
〒859-3702 長崎県東彼杵郡波佐見町湯無田郷1334
・電話番号→0956-85-3251
・営業時間→10:00~17:00(最終入店時間16:45)
・定休日→木・毎月第2日曜
・公式HP→http://www.hakusan-porcelain.co.jp/

白山陶器は陶器の中でも、誰しもが一度は見たことがあるくらい人気の作品を作っている陶磁器メーカーです。持ちやすく日常に馴染みやすいデザインは、多くの人に愛用されており、グッドデザイン賞を受賞しているものもあります。

波佐見町に来たら、白山陶器は必ず寄った方が良いと言われるくらいの知名度、人気度を誇っています。白山陶器本社ショールームでは、生産中の醤油差しや茶碗など、器のほとんどを販売しているだけでなく、商品カタログに掲載していないアイテムが見られます。

藍染窯

・住所→〒859-3702 長崎県東彼杵郡波佐見町湯無田郷1210
・電話番号→ 0956-37-9799
・営業時間→10:00〜18:00
・定休日→土・日・年末年始
・公式HP→https://aizengama.com/

白山陶器から歩いて約1分のところに藍染窯はあります。そのため、白山陶器と藍染窯はセットで回るのが良いでしょう。
藍染窯は、可愛らしいペールカラーが特徴の『iroiro』シリーズや、ヨーロッパの銀食器をモチーフにした長角皿などの『RINKA』シリーズ、他の店舗では見ることのできないアンティークな、お洒落な食器が特徴です。カトラリーも充実していますよ。

波佐見町折敷瀬郷地区

西海陶器(OYANE)

・住所→〒859-3701 長崎県東彼杵郡波佐見町折敷瀬郷2204-4
・電話番号→0956-85-3151
・営業時間→9:00〜18:00
・定休日→年中無休(年末年始のぞく)
・公式HP→https://www.saikaitoki.com/

西海陶器のギャラリーショップではお皿やお椀などの定番からモダンな花瓶や楽器の形をした箸置きなど、幅広い商品を販売しています。ギャラリーは高級感がありつつも、入店してみたくなる雰囲気の素敵な空間です。

屋外の大きな屋根の下では、テーブルウェアの展示販売や様々なイベントを随時開催しているため、もしかしたら何か販売会をしているかもしれませんね。ホームページをチェックしてから訪れるのが良いでしょう。

また、陶器の窯蔵では、お値打ちな商品ラインアップを取り揃えています。分からないことはスタッフに質問しながら、お気に入りの器を見つけることができそうです。

NISHIYAMAギャラリー(西山窯)

・住所→〒859-3701 長崎県東彼杵郡波佐見町折敷瀬郷1087
・電話番号→0956-85-3024
・営業時間→10:00〜17:00
・定休日→日・夏季・年末年始
・公式HP→https://cf-nishiyama.jp/

西山窯は近年新たな窯を導入し、さらに今まで以上の高い生産技術で、高品質、安定供給の器を作成しています。レトロでモダンなデザインは毎日の食卓を豊かにしてくれます。くらわんか椀から、角皿、フリーカップの他にも、ボウルやカトラリーレストまで豊富な食器を制作しています。

ぜひ、ギャラリースタッフとの会話を楽しみながらお買い物ください。

和山窯

・住所→WAZAN OUTLET SHO
〒859-3701    長崎県東彼杵郡波佐見町折敷瀬郷2200-1
・電話番号→0956-85-2471
・営業時間→
・定休日→不定休
・公式HP→http://www.wazangama.co.jp/

和山の波佐見焼は「軽く・割れにくい・使いやすい」が特徴で、おすすめはカレー皿です。カレーを入れるのに丁度良い器の深さと、スプーンですくいやすいように設定されたカーブがポイント。カラー展開も豊富で、食卓を彩るデザインになっています。

さらに、店頭ではお値打ち商品の販売も行っていますが種類が豊富なため、オンラインサイトで目星をつけていくと良いでしょう。

國右エ門窯

・住所→〒859-3701 長崎県東彼杵郡波佐見町折敷瀬郷401-1
・電話番号→0956-85-4454
・営業時間→10:00〜18:00(月〜金)、10:00-17:00(土日祝)
・定休日→不定休
・公式HP→https://kuniemon.jp/

國右エ門の窯では、他の窯にはない見ていてほっこりするデザインが特徴です。ここでは、美しい色や個性的な柄の器を制作していますが、人気を集めているのがアニマルモチーフの器です。

器の底面に犬や猫、うさぎなど動物の笑顔を取り入れた茶碗やマグカップを制作しています。そのため、動物好きのお客さんが多く訪れるのだとか。実物の器を見て、ほっこり癒されたい方におすすめです。

翔芳窯

・住所→〒859-3701 長崎県東彼杵郡波佐見町折敷瀬郷761-8
・電話番号→0956-85-4724
・営業時間→平日10:00 ~ 17:00(土日は要問合せ)
・定休日→不定休
・公式HP→https://shohogama.com/

創業から一貫して手書きにこだわっている窯元、翔芳窯。こちらでは、自然をモチーフに筆の特性を活かした絵付けを行っており、素朴でどこか温かいデザインが特徴です。

工場の2階にギャラリーがあるため、市場に流通していないものや、オンラインショップには掲載されていない商品を選ぶこともできます。パッと目を惹く大ぶりの柄や、深い色合いは一度見たら忘れることができないでしょう。

その他の地域

株式会社マルヒロ

・直営店 住所→〒859-3702 長崎県東彼杵郡波佐見町湯無田郷682
・電話番号→0955-42-2777
・営業時間→10:00~18:00
・定休日→不定休
・公式HP→https://www.hasamiyaki.jp/

波佐見焼と言ったら『マルヒロ』と言われるくらい有名な店舗に成長した窯元。特に『HASAMI』は、アメリカンヴィンテージを思わせるシンプルなデザインとカラフルな色が特徴です。直営店限定カラーもあるため、実際に直営店へ足を運ぶ人も多くいます。

また、HASAMIは重ねて収納することもでき、収納時の美しさもマルヒロが人気の理由の一つです。シンプルで使い勝手の良いマルヒロの器は、家庭だけでなく、カフェやレストランなどでも使われています。

直営で器を購入することができますが、時間があれば、佐賀の窯元に見学に行くのもいいでしょう。

勲山窯

・住所→〒859-3711 長崎県東彼杵郡波佐見町井石郷1343
・電話番号→0956-85-3170
・営業時間→9:00〜17:00
・定休日→土・日
・公式HP→http://kunzan.net/

ダリアや、ミモザをモチーフにした器が有名な勲山の器。マグカップや急須などに描かれたユニークな絵柄は、毎日使いたくなるくらい愛着が湧くデザインです。

最近では、波佐見焼でアロマを楽しめるアロマディフューザーの販売を開始しました。自然に馴染むしずく型のアロマポットは女性に大人気。場所を取りすぎない丁度いいサイズなので玄関や寝室などに置くのはいかがでしょうか。

やきもの工房 京千(sen no STORE)

・住所→〒859-3704 長崎県東彼杵郡波佐見町小樽郷550
・電話番号→0956-85-6911
・営業時間→11:00〜17:00
・定休日→毎月第1・第3日曜
・公式HP→https://www.kyosen-nagasaki.jp/

京千の新しいプロダクトラインとしてスタートした『sen no STORE』。様々な種類の器やオブジェだけでなく、アクセサリーも作っており、女性のお客さんに人気です。

これは他の窯元では見ない光景ですが、工房スタッフが個人で作成している器なども販売してあります。酒器や一点ものが好きな方、掘り出し物を見つけたい方におすすめです。

窯元めぐりとセットで楽しみたい波佐見の観光情報

窯元めぐりをするなら、セットで楽しむと良いのがレンタサイクルです。そこまで大量に器を購入するつもりが無い方は、波佐見町ののどかな風景を楽しみながら電動アシスト自転車でサイクリングするのはいかがでしょうか?

また、波佐見町には『はさみ温泉 湯治楼』があります。地元の人も通う温泉で、とろみがあって、美肌にも健康にもよいとされています。温泉でばったり職人さんと会うことも?!あるかもしれませんね。

さらには、石郷地区にある『やきもの公園』もおすすめです。園内には古代からの代表的な窯を再現した博物館があるほか、波佐見焼の歴史を学ぶことのできる施設も隣接しています。焼物にどっぷり浸かることのできる公園です。

最後に

波佐見焼の窯元は職人さんの想いが詰まってできています。波佐見焼の器が出来上がるまでの過程や生産者の話を聞くことで、大切にしたい器が見つかることは間違いないでしょう。

今回紹介した以外にも、沢山の窯元が波佐見町にはあります。一度の旅行で全ての窯元をめぐることは大変ですから、事前に気になる窯元をピックアップしておくのも良いですね!

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