
みなさんは、お茶を飲むときに、湯のみをお使いになりますか?
私は、取っ手のあるマグカップの方が片手で飲めるし、熱くないので、マグカップを使っていますが、「日本茶には湯のみでしょ!」という、「湯のみ派」の方もいらっしゃると思います。
今回は、ズバリ「湯のみ」についてのご紹介です。
「湯のみ」という名称の由来や、取っ手のない理由、魅力についてまとめました!
「湯のみ茶碗」の略!?

まずは、「湯のみ」という名称の由来からご説明します。実は、「湯のみ」という名称は「湯のみ茶碗」の略です。
「湯」を飲むのか「茶」を飲むのか、どっちなんだ!?って感じの名称ですね(笑)
ここで、少し「茶碗」という単語についての説明をしますね。
元々、「茶碗」とは、奈良時代から平安時代にかけて、お茶とともに日本に伝来した、「お茶用」の陶磁器を指していました。この頃は、お茶を淹れるから「茶碗」、ということでとてもわかりやすいですね!
しかし、時代が下るにつれ、だんだん「お茶用」ではない陶磁器も作られるようになったときに、人々は、「◯◯茶碗」というように、その用途を表す言葉を頭につけるようになったのです。
その一つが「湯のみ茶碗」。湯を飲むための器です。他にもご飯を盛る「飯茶碗」というものもあります。ここでは、「茶碗」という単語は、”陶磁器の総称”と捉えておけば大丈夫です!
今では、「茶碗」と言えば、ご飯を盛るあの「茶碗」を想像してしまいますよね…。ややこしいです。
取っ手がない理由
湯のみの最大の特徴は、取っ手がないこと。
「取っ手があった方が飲みやすいのでは?」と私は思っていましたが、実は、取っ手がないのには、ちゃんとした理由がありました。
温度を手のひらで確認できる
マグカップだと、熱い飲み物を入れておいても、取っ手を持って飲むから、手の熱い思いをする必要はありませんよね。でも、その反面、熱い飲み物をそのまま口に運んでしまう危険を孕んでいるとも捉えられます。
逆に、湯のみは、取っ手がないから、持ち運ぶときに、手のひらで中に入っている飲み物の温度を感じられます。手に持てないような熱さだったら、もうちょっと冷ました方がいい、ということが自ずとわかります。
ちなみに、日本茶の適温は、60〜80度なので、理にかなっていますね。
陶磁器に手のひらで触れられる
湯のみを手で持つと、自然と、その陶磁器の質感を手のひらで感じることができますよね。ざらっとしていたり、つるっとしていたり。陶磁器の表面は、一様ではありません。
その質感を手のひらで感じることができるのも、湯のみに取っ手がついていないからです。マグカップやティーカップにはない魅力ですね!
おわりに
いかがでしたでしょうか?
取っ手のある「マグカップ」にも、取っ手のない「湯のみ」にもそれぞれ魅力があるということが、わかっていただけたのではないでしょうか?
なお、ハレトケでは、「のし柄 ミニカップ小皿付き」という「湯のみ」の商品と、「赤の十草柄 仕合わせ赤マグセット」という「マグカップ」の商品を扱っておりますので、気になった方は、そちらのページも覗いてみてください。