地球の周りをたえず周っている「月」。
「お月見」という風習が物語っているように、私たちにとって月は古来からとても身近な存在です。そんなお月様は、みなさんご存知の通り、約29.5日の周期で満ち欠けをします。
今回は、そんな日々形を変えるお月様の様々な呼称についてご紹介します。「満月」や「三日月」は有名ですが、他の形の月にはどのような名称が付けられており、また、それにはどのような由来があるのでしょうか。
目次
新月〜満月
月の出がだんだん遅くなり、夜間に出ている時間が長くなります。
また、それとともに、月の形はだんだん丸に近づいていきます。
新月【一日目】
![新月](http://blog.haretoke.gift/wp-content/uploads/2015/07/14a277daae107586b161684ddcf458ba-700x466.jpg)
「朔(さく)」とも言います。
三日月【三日目】
![三日月](http://blog.haretoke.gift/wp-content/uploads/2015/07/c32d3275efa891fc7d8d4d8f8cdd724f-700x526.jpg)
まだ完全に暗くなっていない西の空に沈んでいきます。
上弦【7日目頃】
![上弦](http://blog.haretoke.gift/wp-content/uploads/2015/07/5a6a727ccff8c6f74098b68461d823eb-700x525.jpg)
弓で張られた弦のような部分を上にして空に沈むので、このように呼ばれます。
午後6時頃に沈みます。
十三夜月【13日目頃】
![十三夜月](http://blog.haretoke.gift/wp-content/uploads/2015/07/e2d69296fddd5c68aac7ae0056cd6f06-700x464.jpg)
満月に次いで美しいと言われることもあります。
満月(望月・十五夜)【15日目頃】
![満月](http://blog.haretoke.gift/wp-content/uploads/2015/07/4f5f265fd78829918d328e994ad53915-750x563.jpg)
言わずもがな、まん丸のお月様。
かぐや姫が8月の十五夜が近づいて来た月を見上げ、涙を流すエピソードは有名ですよね。
十六夜〜三十日月
だんだん月が出てくる時間が遅くなっていきます。
十六夜(いざよい)【16日目頃】
![十六夜](http://blog.haretoke.gift/wp-content/uploads/2015/07/94637d8c516644cb11d5b378ba5fc118-750x563.jpg)
前日の満月より少し出るのが遅いので、月が「いざよって」いる(=ためらっている)ように見えることから、
このように名付けられました。
立待月(たちまちづき)【17日目頃】
![立待月](http://blog.haretoke.gift/wp-content/uploads/2015/07/4796ea55c40f7881bdb17794ce4c0d6d-750x497.jpg)
電灯のない昔の人々にとって、月明かりはとても重要な役割を担っていました。
月明かりがないと動きがとれないのです。
そんなお月様を「立って待つ」ということで、「立待月」と名付けられました。
居待月(いまちづき)【18日目頃】
![居待月](http://blog.haretoke.gift/wp-content/uploads/2015/07/5319f557844cc5c6c8d4d85aff85e7f9-750x502.jpg)
「居る」とは「座る」という意味。
なかなか出てこないから、座って月の出を待ちます。
寝待月(ねまちづき)【19日目頃】
![寝待月](http://blog.haretoke.gift/wp-content/uploads/2015/07/2d0cb9eabfc5c260e86a3b61a8491dad-750x563.jpg)
床に入って待つことから、このように名付けられました。
更待月(ふけまちづき)【20日目頃】
この頃になると、もう夜が更けてから出てくるので、このように呼ばれます。
下弦【23日目頃】
上弦とは反対に、弦の部分を下にして空に沈む月です。
有明の月(ありあけのつき)【26日目頃】
「有明」とは「夜明け」のことを言います。
この頃には、月は夜明けに昇ってきます。
三十日月(みそかづき)【30日目頃】
1年の最後の日のことを「大晦日(おおみそか/おおつごもり)」と言いますよね。
「つごもり」とは「つきごもり(月籠り)」のこと。
この頃には、月はもはや夜には昇らなくなるので、この状態を「月が籠った」という意味で「つごもり」と言います。
いかがでしたか?
日に日に形の変化する、お月様。
昔の人の生活も垣間みることができる、すてきな名前が付けられているのですね。
今日はどんな形のお月様が空にあるでしょうか?
空を見上げてみましょう!