お正月、デパートやショッピングモールには長い行列が…その先にあるのはそう、福袋です。最近では色々な種類がある福袋ですが、その起源はどこにあるのでしょうか?
福袋の歴史
福袋の起源にはいくつかの説がありますが、どれも老舗の呉服屋が福袋を販売していたという説のようです。あなたはどれが福袋の起源だと思うでしょうか?
越後屋説(現 三越)
越後屋は江戸時代のころ日本橋にあったとても有名な呉服店です。年号ははっきりとは分かっていませんが、江戸時代に福袋の前身となるものを売り出していたよう。
1年分の裁ち余りの生地を袋に詰め込んで売り出したところ大評判となりました。値段は1分で、現在の価格で言うと約25000円です。少しお高く感じますが、これが大人気となり「恵比寿袋」と呼ばれ親しまれたそうです。
なるほどこれが福袋の発祥…とも思われますが、実は販売時期が11月1日〜3日のころ。ちょうど冬物を売り出す時期なので、現在の福袋が売り出される時期とはちょっと外れていますね。
処分予定の商品を袋につめ込んで売り出す、という形式が福袋の前身と言われています。
大丸呉服店説(現 大丸百貨店)
こちらでも年号ははっきりと分かっていませんが、江戸時代に福袋らしいものが販売されていました。中身は越後屋と同様に布の端切れなどで、こちらは初売りの時期に売り出されていたようです。
そしてこの福袋は、たくさん詰まった布切れの中に金の帯が入っていたら当たり!というものだったようです。福袋らしい運試し的な要素があって面白いですね。
鶴屋呉服店(松屋の前身)
こちらの鶴屋呉服店では、1907年(明治40年)に福袋の販売を始めたという記録が残っています。残念ながら中身や値段は不明のようです。
この時期に先陣を切って福袋販売を始めたのが鶴屋呉服店、ということのようです。
ついで1911年(明治44年)にいとう呉服店(松坂屋の前身)でも福袋の販売が始まります。お値段は50銭、現在で言うと約10000円ほどですね。こちらの福袋には素敵な名前がついています。
その名も「多可良函」。なんと読むか分かりますか?正解は「たからばこ」です。買うと幸せになれそうな、福袋らしいネーミングですね。
その後昭和以降は全国各地の百貨店で福袋が売り出されるようになります。今では元日や2日から各地で福袋商戦が始まっていますね。
インターネット販売でも福袋は大人気となっています。日本人の福袋に対する思いが、年々強くなっていくようですね。
その素晴らしさは海外まで
そんな日本発祥の福袋が、最近では海外でも広まりつつあります。有名な例ではアップル社があります。Apple Store銀座店にて福袋を販売したところ大変好評となり、アメリカの店舗でも販売することになったようです。
アメリカでの福袋は" lucky bag "や" mystery bag"と呼ばれています。日本の福袋の存在を知った外国の方は、そのお得感や何が入っているかわからないドキドキ感に惹かれるようです。
そのため自分の国でもやってほしい!という声が多数聞こえます。しかし、年始はお店が開いていなかったり、大変な混雑になったり、さらには商品の取り合いになってしまうという心配もあるようです。
福袋は「並ぶのが大好き」と言われる日本人にこそ向いているイベントなのかもしれませんね。
終わりに
お正月から幸せな気分にしてくれる福袋。来年の福袋が楽しみになってきましたね。とっても素敵な日本の文化、福袋のお話でした。[goods_box ahref='http://t.felmat.net/fmcl?ak=J547W.2.45132_T.P85830' goods_name="アッパレ 型変り豆皿5個セット" img='' price='4000' description='縁起が良いとされている柄を使っているので、普段使いはもちろん、引き出物やお返しなどの贈り物におすすめです。']