冷たい水と共に流れる白いそうめん。見た目にも楽しい流しそうめん、子供の頃にやったことがあるでしょうか。
日本特有の行事だし古い歴史があるのかと思いきや、意外とそんなこともないようです。
暑さをしのぐ知恵
ただの麺とつゆだけなのにとってもおいしいし楽しいし特に小さい子供に大人気な流しそうめん。
先程書いたとおり、流しそうめんの歴史は実はそこまで長くありません。発祥の地は宮崎県の高千穂峡。昭和30年代に生まれたといわれています。
夏の暑い日に、野良仕事の合間にそうめんを湯がいて高千穂峡の冷水にさらして食べたことが始まりでした。
最初に流しそうめんを売り出したのは「千穂の家」というお店で、現在も営業しています。
似てても違う
そして、九州ではもう一つ「そうめん流し」というのも有名です。九州以外の場所ではあまり馴染みのない言葉ですね。
流しそうめんと同じなのかと思いきや違うものです。そうめん流しは鹿児島の唐船峡が発祥です。
これは丸い器の中で水を回転させ、その中にそうめんを入れてすくって食べます。場所を多く取らないし、室内でもできるところが魅力ですね。家庭用のそうめん流し機も売っていますよ。
全国的に見れば圧倒的に流しそうめんのほうが有名ですが、鹿児島付近ではそうめん流しの方が浸透しているため流しそうめんと聞いていまいちピンとこない人もいるようです。
ギネス記録もあります
奈良県御所市では、2016年8月27日に流しそうめんを流す距離の最長記録に挑戦しました。
その結果、3317.7メートルを流すことに成功し見事ギネス世界記録に認定されました。麺がスタートしてからゴールするまでにはおよそ1時間もかかったそうです。1度目は失敗し、2度目での成功でした。
記録の認定のためには使用する竹の太さやゴールした時点での麺の最低限の量などが定められていました。
終わりに
流しそうめんにそうめん流しとは、なんだかややこしい気がしますがそれぞれにいいところがあるんですね。
ギネス記録に挑戦しているところは奈良県以外にもたくさんあるので、いつかは10キロメートル超えることもあるのでしょうか…。
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