コラム

身近だけど技術の塊、自動販売機の秘密

ちょっと喉が渇いたときにいつでも利用できるのが自動販売機。

都心部はもちろんのこと、地方へ行っても必ず見つけることができます。

日本にいると当たり前なこんなことも、海外だと事情が違ってきます。

日本じゃないとできない

治安

現在日本の自動販売機普及率は堂々の世界一。

どこへ行っても自販機を目にする、まぎれもなく自販機大国です。

海外にも自販機がないわけではありません。しかし、置いてある場所は限られています。

自販機といえば飲み物の自販機が真っ先に思い浮かびますね。

日本では飲み物以外にもお菓子、インスタント食品、傘、お米など様々なものが自販機で売られています。

海外ではこんなに多くの種類のものが自販機で売られていることはほぼありません。

なぜ日本だけなのでしょうか。外国の方は自販機があっても使わないのでしょうか。

いいえ、海外から日本に来た人たちも頻繁に自販機を利用するようになるそうです。

それなら海外でももっと自販機を設置すればいいじゃないか、と思いますよね。

しかし、そうもいかない理由があるのです。

まず、日本は世界的にも非常に治安の良い国です。

自販機を設置しても壊されたり荒らされたりすることがあまりありません。

例えばアメリカでは、鉄格子で囲った自販機が存在します。治安の悪いところでは到底設置できません。

また、日本は自販機に関して最先端の技術を持っています。

お金を入れたらちゃんと商品が出てくる、そんな当たり前のことも海外だとうまくいかないことも。

フランスではお金を入れても自販機から商品が出てこなかったり、商品は出てもお釣りが返ってこなかったりするそうです。

信用がないと自販機を使いたくても使えませんよね。

つまり、

  1. 治安が良いので荒らされない 
  2. 高い技術により自販機の故障が少ない

ざっくりいうとこの2点が日本に自販機が多く、種類も豊富な理由です。

おしゃべり上手

ご当地

自販機で飲み物を買ったら突然話しかけられた!誰に?自販機に!こんな経験ありませんか。

ダイドードリンコ株式会社の一部の自販機はしゃべりかけてくるんです。

おはようございます、いってらっしゃいなど挨拶をしてくれると朝出勤するときちょっと元気が出ると好評だそう。

バリエーションは実に様々で、時間帯や季節などによっても変わってきます。

さらに、標準語だけでなく地方でも楽しめるようにと各地の方言でしゃべってくれる自販機もあります!

北海道ことば、津軽弁、名古屋弁、関西弁、博多弁…他にも色々あります。

地元の人にとっては標準語よりも馴染みのある言葉のほうが親しみやすいですよね。

観光客からすると、その土地の方言を自販機で聞けておもしろい!とこれもまた大好評。

旅行の楽しみがこんなところにまで広がっていて驚くばかりです。つい何度も飲み物を買ってたくさんしゃべらせたくなりそう。

終わりに

ホットとコールドが一台の自販機の中で両方買えるのも、実はすごい技術なのだそうです。

海外ではコールドのみが多いとか。日本人でよかった、って思えてきませんか?
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