与那国織

与那国織の歴史~素朴な美しさが特徴の伝統織物~

与那国織の歴史を年代別にかんたんに紹介

15世紀頃(室町時代) - 与那国織の始まり。朝鮮の史書「李朝実録」によると、1479年には与那国島で布が織られていたことが記載されています。
16世紀前半 - 与那国織が琉球王府へ献納品として納められていた。役人のみが与那国花織の着用を許されていた時期。
戦後(1945年以降) - 糸の入手が難しい時期に漁業の網を解いて布を織るなど、与那国織の継続が困難に。
1979年(昭和54年) - 「与那国町伝統工芸館」が建設され、与那国織の復活と伝承が進む。

与那国織の歴史(詳細)

与那国織の歴史は、日本最西端の国境の島である与那国島に起源を持ち、おおよそ500年前、室町時代の15世紀頃にさかのぼります。朝鮮の史書「李朝実録」によると、1479年には既に朝鮮からの漂流民が与那国島で布が織られていることを見聞きしています。16世紀前半には、与那国織は貢ぎ物として琉球王府へ納められており、この時期から役人にのみ着用が許されていた記録があります。琉球王府では外国との貿易を通じて織物技術や材料を積極的に取り入れ、洗練された染織技術が発展しました。

戦後、糸が入手しにくい時期には、漁業の網を解いて布を織るなど、困難を乗り越えて織物が作られていました。1979年(昭和54年)には、与那国織の復活を目指して「与那国町伝統工芸館」が建設され、与那国島の豊かな織物文化が今日に伝えられています。与那国織は、幾何学模様の紋織である与那国花織、豊年祭などの祭りに着用される与那国ドゥタティ、植物染料で染めた色糸を織り込む与那国シダディ(手ぬぐい)、夫婦を意味するミウトなどの絣模様が特徴の与那国カガンヌブーなど、4つの大きなカテゴリーに分かれ、国境の島の織物文化を現代に伝えています。

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