真壁石燈籠の歴史を年代別にかんたんに紹介
1500年: 真壁石灯篭の起源となる、この地での仏石作りが始まる。
1824年: 文政7年、真壁町の寺院境内に最古の真壁石燈籠が製造される。
1868年: 明治維新後、真壁石が建築材として用いられるようになる。
1889年: 迎賓館(級赤坂離宮)造営に真壁の花崗岩が使用される。
1918年: 大正7年、筑波鉄道が開通し、真壁石燈籠の産業が急速に拡大する。
1992年: 平成4年、真壁石燈籠が国の伝統的工芸品に指定される。
1995年: 経済産業省により真壁石灯篭が伝統的工芸品に指定される。
真壁石燈籠の歴史(詳細)
真壁石燈籠の歴史は、茨城県真壁地方の豊かな花崗岩の存在と深く結びついています。この地方の石材業は室町時代末期に真壁町長岡地域で始まり、仏石作りがその起源とされています。石斧や石刃などの遺跡から、石器時代から石の利用が確認できます。16世紀頃、真壁で仏石作りが始まったことが、真壁石燈籠の起源とされています。文政7年(1824年)に製造された燈籠が、真壁石燈籠として確認できる最古のものであり、この技術が後の石工によって確立されました。
江戸時代、真壁石燈籠は技術の向上を遂げ、地域の神社に常夜燈として奉納されるようになりました。また、この時代には城郭や神社、仏閣の建設にも用いられました。明治時代に入ると、真壁石は欧米風の建物や橋梁の建築材としても利用され始め、明治22年には迎賓館(級赤坂離宮)の建設にも使われ、その質の良さが広く認められました。大正7年の筑波鉄道開通後、産業は更に拡大しました。
昭和時代には鉄筋コンクリート建築の普及により石の需要が減少しましたが、一方で石燈籠の製作が盛んになり、産業化が進みました。昭和30年代には大型機械の導入やダイアモンド工具の開発によって生産量が増加しました。造園ブームの中で、真壁石燈籠は好調な売れ行きを見せ、全国屈指の産地としての地位を確立しました。平成7年には真壁石燈籠が国の伝統工芸品に指定され、その名声を更に高めました。
現在、真壁石燈籠は経済産業省指定伝統的工芸品(1995年~)に指定されており、経済産業省の伝統的工芸品(1995年~)として認められています。これは、長い歴史と高度な技術を持つ真壁石燈籠の重要性を象徴しています。