コラム

和食器って食洗機で洗っていいの?

普段、食器を洗うのを食洗機に任せているという方も少なくないのではないでしょうか?

時間がないときや、手洗いでは落とせない汚れまで落としたいときには、やっぱり食洗機が便利ですよね。では、そんな便利な食洗機ならば、陶磁器などの和食器を洗うことも可能なのでしょうか?

食洗機で洗えちゃえば便利だけど、大切な陶磁器がもし割れたら大変ですよね。今回は、和食器を食洗機で洗う際の注意点をご紹介します!

食洗機で洗えるもの洗えないもの

食器洗い機

photo by : Kevin McShane

和食器とひとくくりに言っても、色々なものがありますよね。
陶器、磁器、漆器などなど。
これらについてさらに詳しく見ていきましょう。

陶磁器

陶器や磁器は、焼き締めている硬いものならほとんど大丈夫だと言えます。ただそうした全ての陶磁器が食洗機で洗えるわけではありません。

例えば、繊細なつくりのものや、上絵付けのもの(釉薬の上から模様を描いたもの)、金彩・銀彩が施されたもの、貫入(かんにゅう)の入っているもの(焼き上げる時に釉薬の層にひびが入ったもの)は、柄や金彩・銀彩が変色したり、はがれたりする恐れ、また破損の恐れがあるので、食洗機は適しているとは言えません。

詳しくは、その商品を買うときに、お店の人に聞くなどして、確かめてみてくださいね。ハレトケでもお気軽にお問い合わせください。

ちなみに陶器と磁器の違いを詳しく知りたい方はこちらの「実は全くの別物?陶器と磁器の違いとは?」をご覧ください。

漆器

漆器は、とても繊細で、高温に弱いため、食洗機の高温洗浄やすすぎ、乾燥によってひずみやひび割れが起こり、うるしがはがれてしまう恐れがあります。ですので、漆器を食洗機で洗うことは原則やめておきましょう。

ただ最近は、「食洗機対応」のものもあるので、一概には言えません。

その商品の取り扱い説明書をよく読んで、お手入れをしてくださいね。
手洗いで洗うにしても、30度くらいのぬるま湯で洗うことが指示されているものもあるくらい、漆器は繊細なものなので、注意してお手入れしましょう。

食洗機で洗うときのポイント

ポイント

食洗機で洗うことができる和食器でも、いくつかのポイントがあります。
まずは、「詰め過ぎない」ということ。
これは、何も和食器を食洗機で洗うときに限った話ではないのですが、大切な和食器を洗うときには特に注意したいポイントです。

食洗機は、高温の水で洗浄したり、温風を当てて強制的に乾燥させるので、食器と食器の間に適度な間隔がないと、よく洗えないばかりか、食器同士が触れ合ってガチャガチャしてしまい、キズや破損の原因になりかねません。
食器は詰め過ぎずしっかりと間隔を開けてセッティングしましょう!

それから、「食洗機専用洗剤の種類に注意が必要」ということもポイントです。
食洗機専用の洗剤の中には、研磨剤が含まれているものもあり、それがキズの原因につながるかもしれません。
ですので、洗剤の成分をしっかり確認してみてくださいね。

おわりに

いかがでしたでしょうか?
和食器も注意点をしっかり守れば、食洗機を活用できる場合があるのですね。
ただし、そうは言っても和食器は各々に特徴があり、一概には言えないので、食洗機で洗えるかどうかは、自己判断に頼りきりにならないようにしましょう。

eyecatch photo by : Emily Orpin

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