精進料理の代表、高野豆腐。独特の食感と噛みしめるとじゅわっと煮汁がひろがるのが特徴ですよね。さらにその栄養価の高さも評価されています。今回はそんな高野豆腐をご家庭でおいしく食べるコツを紹介します。
目次
そもそも高野豆腐って？
高野豆腐とは正式には「凍り豆腐」と言われ、ふつうの豆腐を一旦冷凍して乾燥させたものを指します。凍った豆腐の中にあるちいさな氷の粒が溶けるときに穴として残りスポンジ構造になるのです。
このスポンジ構造のおかげで豆腐とは違うしっかりした歯ごたえと汁気が得られます。また、レジスタントタンパクが豊富で非常に栄養価が高いのもポイントです。
食感が昔ながらの製法では水に戻すのに１晩以上かかりましたが、現在市販されている高野豆腐はすぐに湯戻しできたり、調理前の水戻しが不要であったりと便利な食材となっています。
基本の調理法
でも高野豆腐って家庭料理ではあまり使いませんよね。ということで、もっとも馴染み深い高野豆腐の煮物の作り方を紹介します。
①だしをとる
お好みで出汁を取ります。
関西風にカツオ出汁、スタンダードな昆布出汁もおいしそうです。
ちょっと変わり種でアゴの出汁を使ってみてもおもしろそうですね。
②味付けする
少し注意が必要なのが、味付けです。
市販の高野豆腐は戻すのを簡単にするため、膨張剤などが含まれています。
醤油や味噌を入れすぎると出汁が酸性に寄ってしまうために食感が固くなってしまうのです。
ですから、味付けは薄めにするか甘くするのがおすすめですね。
③煮含める
出汁ができたら高野豆腐を鍋に入れ、煮ていきます。
しっかり出汁が含まれるように中火で煮汁がほぼなくなるまで煮含めます。
④できあがり
食べやすい大きさに切って盛り付ければ出来上がりです。
高野豆腐をよりおいしく
さて高野豆腐の基本の調理法がわかったところで、応用編です！
汁気がお口のなかでじゅわっと広がる素敵な食材、高野豆腐の使い道を精進料理だけにとどめているのはもったいないですよね。高野豆腐に合うのは実は出汁だけじゃないんです。
簡単ヘルシーな和風グラタン
普段はマカロニやパスタで作るグラタンですが、あえて高野豆腐を使ってみませんか？
濃厚なホワイトソースをしっかり吸ったもちもちの高野豆腐は絶品です。
合わせて、具材もれんこんなど和風なものにしてひと味ちがったグラタンに。
お豆腐でフレンチトースト
高野豆腐がまさかのスイーツに！吸水性が良いのでより濃厚なお味が楽しめます。
豆腐独特の風味が気になるかとおもいきや、全くそんなことはありません。
パンの代わりに高野豆腐を使うということで糖質制限にもなるのでダイエット中の方にもおすすめです。
盛り付けにもこだわって
高野豆腐のやさしい色あいが映えるこんなお皿はいかがでしょう。ふんわり美味しい豆腐料理は藍色のスタイリッシュな角皿に盛り付ければフォルムと色のコントラストでぐっとオシャレに。
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まとめ
おいしい魅力がぎゅっと詰まった高野豆腐。いろんな使い方でぜひ楽しんでくださいね！