コラム

江戸美人のおしゃれ事情

江戸時代の女性達は、おしゃれにとても敏感だったそうです。
今回は驚くほど美に貪欲な、江戸女性たちの実態をご紹介します!

三色美を用いたメイク

紅花

まずはメイク事情です。
お化粧が庶民の間にひろまったのは江戸時代だと言われています。江戸美人の特徴は、白い肌、黒い髪、そしてそれを引き立てる少量の紅でした。

白い肌のためには白粉(おしろい)が必要ですが、当時は有害な鉛化合物や水銀化合物を使用していたと言いますから美の代償は大きいですね…鉛中毒になる女性もいて、深刻な問題でした。

黒いはっきりとした眉は、顔の印象を決めるのに重要ですよね。眉を描くためには、腐って黒くなった麦の穂を手でもんで粉にしたものを使っていたそう。

最後にコントロールカラーとしての紅色。口紅は主に紅花(ばにばな)を使用していました。
真っ赤な唇の魅力は時代を超えるんですね!

メイクは身分を表す

お歯黒

出典:japanese-tradition.com

皆さんご存知のお歯黒も、メイクのひとつです。
これは結婚が決まった女性が貞節を表すためにするものですが、お歯黒のように、メイクは女性の身分を表すものでした。

他にも、江戸中期以降には、子供を授かった女性が眉を剃るように。今の感覚だとちょっと怖い気もしますが、表情をあらわにしないことが美徳とされたことから生まれた、日本独自の習慣なんです。

賢くおしゃれを楽しむ

実は、江戸幕府は庶民の贅沢を嫌い、何度も奢侈(しゃし)禁止令を発令して倹約を推奨・強制しました。派手な着物が禁止されても、ただ屈するわけにはいきません!

地味な縞や小紋にバリエーションを持たせて楽しんだり、着物の柄を下のほうだけに施す「裾模様(すそもよう)」を編み出したり。
江戸女性の賢いおしゃれに、感心しちゃいますね。

自然の恵みの美容法

あずき
憧れの江戸美人、やっぱり美容法も気になりますよね。透明感のある白い肌をキープするために使われていたのが「あずき」。
細かく砕いたあずきを絹でこして、それを洗顔の時に肌にすりこむと、くすみや黒ずみがなくなって明るい肌になるんです。

また、江戸女子特製のシャンプーも必見です。使っていたのはなんと「布海苔(ふのり)」と「うどん粉」!

お湯で溶かした布海苔とうどん粉を混ぜて髪をよく洗えば、臭いも油もさっぱりです。油をたっぷりつけて結い上げた長い髪を毎日洗うのは大変なのでシャンプーは10日に1度の大仕事だったんですって。

おわりに

たった三色のシンプルメイクに、賢い倹約おしゃれ。
さらには、自然の恵みをふんだんに使った美容法に驚いた方も多いのでは?
いつの時代も女性は美しくなることに一生懸命なんですね。

平成女子も負けてはいられません!

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