みなさんは、「だるま」と聞いて何を思い浮かべますか?
子供のときにやった「だるまさんが転んだ」や「だるま落とし」という遊びでしょうか?
それとも、何かお願い事をするときに買った「だるま」でしょうか?
なんにせよ、私たちにとって「だるま」はとても身近な存在ですよね。でも、意外と「だるま」のことをよくわかっていないという方も多くいらっしゃると思います。
ということで、今回は、「だるま」についての豆知識を、少しご紹介します!
「だるま」のモデルはお坊さん
今では赤くて丸い形で老若男女から親しまれている「だるま」ですが、そのモデルは禅宗の「菩提達磨(ぼだいだるま)」というお坊さんです。彼は、魏(今の中国)の嵩山(すうざん)にある少林寺で、9年間壁に向かって座禅を組む修行をしたこともあるそうです、、、!
9年間、壁に向かい続けるなんて、ちょっと考えられないですね。
ちょっぴり怖い「だるま」
お坊さんがモデルの「だるま」。
実は、「だるま」に見られるいくつかの特徴は、ちょっぴり怖い理由があります。
まん丸な目
「だるま」は大きな丸い目が特徴ですが、なぜそんな目をしているのでしょうか。それは、先ほど「菩提達磨」が9年間壁に向かって座禅をしていたとご紹介しましたが、その修行中にうとうとと眠ってしまわないために、まぶたを切り落としたためです。
大きな丸い目にそんな理由があったとはびっくり!
手足がない
起き上がりこぼしのような形をしている「だるま」。人がモデルなのに、どうして手足がないのでしょうか。それは、「菩提達磨」が9年間座禅をし続けた結果、手足が腐ってしまったからです。
たしかに、9年間同じ姿勢をすると壊死しちゃいますよね。。。
赤色だけじゃない「だるま」
ちょっぴり怖い「だるま」ですが、気を取り直して、次は色について見ていきましょう!「だるま」のスタンダードの色は赤色ですが、実は赤色以外にも、青、黄、緑、黒など様々な色があるんです。それぞれどのような意味があるのでしょうか?
赤色
赤色は、古くから魔よけの意味があるとされています。神社の鳥居も同じ意味から赤色なのです。また、モデルとなった「菩提達磨」は赤い法衣を着ていたため、「だるま」は赤色がスタンダードカラーになったそうです。ちなみに、赤色の「だるま」には、「家内安全」や「開運吉祥」の意味付けがなされているようです。
黄色
「だるま」は中国から日本に伝わったものなのですが、伝わった当時は黄色だったのではないか、という説もあります。中国には「黄河」という川もあり、黄色に関わりが深いという連想からでしょうか。黄色の「だるま」には、「金運・幸運の向上」の意味付けがなされているようです。
緑色
緑色の「だるま」には、「身体健勝」や「才能開花」という意味付けがなされているようです。緑色の「だるま」って、なんだか優しい気持ちになりそうですね!笑
黒色
黒色の「だるま」には、「商売繁盛」や「事業繁栄」の意味付けがなされているようです。商売をやっている方は、かっこいい黒色の「だるま」を飾るといいのかもしれません!
おわりに
いかがでしたでしょうか?
私は、「だるま」のちょっぴり怖い事実を知って、戦慄してしまいました。。。
「だるま」のモデルは、とてもストイックな方だったのですね。
まさしくハレの日に相応しい柄で、お祝いや引き出物、お返しなどにもピッタリな贈り物です。']