はじめに
みなさん、「田んぼアート」ってご存知ですか?
「田んぼアート」とは、その名の通り、田んぼをキャンパスに見立て、色の異なる稲を絵の具の代わりにして描く巨大なアートです。写真を見ていただければわかると思いますが、圧巻のクオリティですよね!これが稲で作られているなんて、言われなければわかりません!
今回は、そんな「田んぼアート」についてご紹介します!
「田んぼアート」発祥の村
「田んぼアート」の発祥は、青森県の中央部に位置する田舎館村(いなかだてむら)。この村は、田んぼ1反歩(約1000㎡)あたりの米の収穫量で日本一をとったことがあるほど、米作りの盛んな村です。そんな米作りの盛んなこの村では、1993(平成5)年から、「稲作体験ツアー」を行っています。
そして、そのイベントの一環として、農業の面白さを多くの人に知ってもらうために、色の違う稲を用いて稲で文字を書くようになり、それがいつしか、図柄の細かい絵を描くようになったそうです。この「田んぼアート」で使う稲は、色で染めたりは一切せず、古代米など品種の違う稲を使っていて、始めは3色の稲で描いていたものが、今では7色もの稲で繊細な絵を描いているのだそうです。
田舎館村は、今では、「田んぼアート」発祥の地として、また「田んぼアート」の芸術性の高さで、有名な村になっています。
「田んぼアート」の魅力
「田んぼアート」の魅力、それは、なんと言っても、季節や天候、時間ごとに絵の雰囲気が変わっていくことだそう。季節を例にとると、夏の日差しがさんさんと降り注ぐ、7月中旬から8月中旬頃は、稲の葉色が鮮やかになるので、絵柄がはっきりとして、とても綺麗なのですが、9月も中旬に入ってくると、緑色の稲は黄金色に、黒い稲は淡いセピア色に変わり、絵の印象がガラっと変わる、とのことです。
絵の印象が変わっていくのは、自然のもので作っているからこそですね!
「田んぼアート」をやっているところ
田舎館村から始まった「田んぼアート」、今では「全国田んぼアートサミット」というものも開催されるほど、全国各地で作られています。
「田んぼアート」が作られている地域を例を挙げると、北海道旭川市東鷹栖、秋田県秋田内陸縦貫鉄道沿線、山形県米沢市、福島県鏡石町、新潟県新潟市、埼玉県行田市、群馬県川場村、福井県越前町、富山県砺波市、京都府宇治市、愛知県安城市、兵庫県姫路市、香川県善通寺市、岡山県津山市、鹿児島県南九州市、など。
北は北海道、南は鹿児島と、全国各地で「田んぼアート」が作られているのがよくわかりますね!
おわりに
いかがでしたでしょうか?
私は、「田んぼアート」を見に行ったことがないので、今年の夏は「田んぼアート」を見に行きたい!と思いました。みなさんも、お近くの「田んぼアート」に足を運んでみてはいかがでしょう?