コラム

北海道では使わないの?こたつの歴史と今

あなたにとって一番幸せな冬の過ごし方は何でしょうか?

スキーをしたりイルミネーションを見に行ったり・・・という意見もあると思いますが、「こたつでみかんを食べること!」というインドア派の意見も少なくないはず。こたつに一度入るとなかなか出てこられないですよね。

今回はそんなこたつの歴史とちょっと意外なお話を紹介します。

なんとこたつは室町時代から

囲炉裏

今では日本の冬の定番になっているこたつ。実はこたつというのは、室町時代に誕生したものなんです!昔の日本の家は夏向けに風通しが良いように設計されたものが多く、冬はとにかく寒かったようです。

当時は暖房のために囲炉裏が用いられていましたが、周囲の空気が冷たすぎて火に近寄らないと暖はとれない状況。そこで囲炉裏の上に木を組んで、その上から布団や衣服をかけたものがこたつの始まりです。ただし火が燃え移ってしまうと大変なので、火が消えかけのときに使用したそうです。

その後明治のころには、掘り下げられた床部分の上にこたつを設置した「掘りごたつ」が誕生します。これは普通のこたつと違ってイスに腰掛けるような感覚で使用するもので、イスに座る習慣のあるイギリス人が発明したと言われています。和洋折衷の掘りごたつは、今イスに座る習慣のある私たちにとっても利用しやすいものになっていますね。

戦後には炭ではなく赤外線を熱源とする電気こたつが出現しました。火事の恐れもなく手頃な電気こたつは一気に日本国民の間で広まり、現在も多くの家庭で使用されています。

日本一こたつを持っていない、北海道

北海道

寒い雪国など、北の地方の冬にはこたつが欠かせないイメージがありますよね。でも実は・・・、こたつの所有率が日本一低いのは、北海道だったんです!気象情報会社のウェザーニュースによる「冬の暖房事情調査」(2014)の結果では、こたつの所有率一位は75%の山梨県となっており、以下福島県、長野県、群馬県…と寒い地域が続きます。

そして最下位は沖縄県かと思いきや、47位が北海道で沖縄県は46位となっています。他の調査を見ても多少の順位の入れ替わりはあれど、北海道のこたつ所有率はなんと20%前後!一体どうしてなんでしょうか?

それは北海道があまりにも寒く、こたつの力では太刀打ちできないからのようです。昔から北海道は防寒・暖房に力を入れた家造りが行われていて、もとから床暖房やストーブがついた家も多いそう。だからこたつがあまり使われていないんですね。それにしても最下位とは驚きの結果です。

亥の日にこたつを出そう

ポイント

実はこたつを出すのに良い日、というのがあると言われています。それが11月に入って最初の亥の日です。亥というのは十二支の最後で、古代中国発祥の陰陽五行説では「陰」の気が最も強い場所にあたります。「陰」は火を表す「陽」のちょうど反対側にあり、水を表すもの

昔は熱源に木炭や練炭を使用していたため、こたつが原因の火事を起こることが多かったようです。そのため亥の日にこたつを出すと良いと言われるようになりました。

火事防止の意味が込められているため、この日はこたつだけでなく他の暖房器具を出すにもうってつけの日ですよ。

おわりに

一人暮らしをしている私はこたつを持っていませんが、やっぱりこの季節になるとこたつとみかんの組合わせが恋しくなってきます。最近では一人用こたつなど様々なタイプのこたつが出ているようなので、持っていない人もぜひ探してみてはいかがでしょうか?こたつがある生活はきっと幸せなものですよ。

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