みなさんもう年賀状は書きましたか?
年賀状を出す相手が多いとだいぶ前から準備が必要ですよね。
さらに、元日までに相手に届けようと思ったら25日くらいまでに書いて出さなければいけません。
ちょっと大変なこの習慣はいつから始まったのでしょう。
歴史は古い
新年の挨拶を書状で誰かに届けるということはかなり古くからやっていたようです。
決定的な資料はありませんでしたが、おそらく7世紀以降からとのこと。
平安時代の資料の中に、新年の挨拶と思われる文が残っているためその頃にはすでに貴族の間で広まっていたと見られています。
現在のようにはがきに書いて送る方法は明治に入ってから広まりました。
郵便制度が普及したのが明治3年のこと。
その3年後の明治6年にはがきが登場しました。
それまでは手紙といえばもっぱら封書だったのです。
はがきは他人に内容を読まれるかも知れないけれどその分安い、と打ち出されました。
はがきは封書よりも気軽に出せるということですぐに定着しました。
そして、年賀状にもはがきが利用されるようになります。
そのうち年賀状を出す人が多くなってきたため特別枠で年賀状配達制度が出来上がりましたが、当初は普通のはがきと一緒にされていました。
なので、うっかり出すタイミングを間違えると年内に届いてしまうこともあったよう。
そういった事態を避けるためにも特別枠は必要な制度だったのです。
祝うだけじゃだめ
年賀状には、イラストや写真の他に文字を書きますよね?
「あけましておめでとうございます」は定番です。
他にもよく見かける言葉で「迎春」「頌春」「賀正」「謹賀新年」などがあります。
これらの意味と使い分けをご紹介します。
年賀状の最初にこのように書くお祝いの言葉を賀詞(がし)と言います。
まず、迎春の意味は文字の意味そのままで「新年を迎える」です。
春には新年という意味があります。
頌春は、頌という字がほめる・たたえるという意味を持っています。
そのため、「新年をたたえる」ということになります。
賀正はお正月をお祝いするという意味です。これもそのままですね。
謹賀新年は謹んで新年のお祝いを申し上げるという意味。
4文字になると少し丁寧さが増しますね。
使い分けとしては、基本的に2文字の賀詞を目上の人に使うのは良くないとされています。
2文字の賀詞では単に新年やお正月を祝う言葉を述べているだけで相手に対する敬意の言葉が足りないからです。
目下の人や対等な立場の人に使うのは大丈夫です。
最近お店に売っている年賀状には最初から文字がプリントされているものが多くあります。
賀詞の意味を確認して、送る相手を間違えないようにしましょう!
終わりに
来年は戌年ですから、犬を飼っている人は自分の家の犬をはがきに印刷したりするのでしょうか。
猫年がないのはペットが猫派の人たちにとっては残念なことかもしれませんね。
ちなみに筆者はインコを飼っていますが酉年に我が家のインコの写真を送ったことは一度もありません。
いつかやってみたいです…!
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