ようやく少しずつ暖かくなってきましたね。
まだ気温は安定せず急に寒くなることもあるようですが、なんとなく春がすぐそこに来ている感じがします。
梅も見頃で梅園は連日大入り。
そして、梅といえばセットでいてほしいのが、ウグイスです。
これは本物ですか?
春告鳥とも呼ばれ、美しくのびやかなさえずりで早春に耳を楽しませてくれるウグイス。
声を聞いたことがあるという方がほとんどでしょう。
しかし、姿を見たことはありますか?
ウグイスは普段、藪の中など人目につかないところに隠れています。
体長はオスが18センチ、メスが16センチと小さく目立ちません。
しかも、オスメス共にとても地味な色をしているのです。
ウグイスはうぐいす色をしているのでは?と思っているならそれは正解です。
ところが、ウグイスの色は実際はやや緑がかった茶色〜褐色で、お世辞にも鮮やかな色とは言えません。
何故ならそもそもうぐいす色とは私たちが思うような鮮やかな黄緑ではなく、本物のウグイスと同じような茶色に近い緑色だからです。
つまり、うぐいす色のイメージからして間違っていたというわけです。
でも緑色の鳥が梅の木に止まっているのを見たことがあるのだ、という方はもしかしたらメジロと間違えているのかもしれません。
メジロはウグイスとよく混同されてしまう鳥です。
一般的なイメージのうぐいす色(黄緑色)をしていて体の大きさもウグイスに近く、花の蜜が好物なので梅の木にもよく止まります。
これらの理由からメジロをウグイスだと思いこんでいる方が多いのです。
ウグイスのさえずりが聞こえたら、梅の木よりも近くの藪の中にいないか探してみると見つかるかもしれません。
音痴なこともあるけど
ウグイスの鳴き声を文字で表すなら「ホーホケキョ」ですよね。
日本三鳴鳥にも選ばれているだけあって何度でも聞きたくなるような声です。
しかし、人間でも得手不得手があるようにウグイスの中でも鳴くのが上手なものと下手なものがいます。
本来「ホーホケキョ」と鳴くところが、うまく鳴けずに「あれ?なんだか普通のウグイスと違う…?」と思われてしまうことも。
ウグイスはあの鳴き声は正式にはさえずりと言って、繁殖期にのみ聞ける声です。
それ以外の時期には地鳴きと言って「チャッチャッ」という感じの声を出します。
そして、さえずりは最初から出せる声ではなく、練習してやっと出るようになるもの。
繁殖期が近づくとオスはさえずりの練習をし始めますが、やはり初めはうまくないので、地鳴きとさえずりが混ざったような中途半端なさえずりになってしまったり。
練習中のさえずりをたまたま聞いてしまうと、人間側は「ん?」となってしまいますが、ウグイスの方は一生懸命なのです。
もちろん、練習期間は限られていますから、時期が終わってもまだ下手なままのウグイスもいます。
そうなってしまうともう才能がなかったから仕方ないという人間界でもよくある結論に達してしまいます。
でも、あの「ホーホケキョ」はかなり喉の筋肉を使う難しい鳴き方だそう。
下手な鳴き方のウグイスがいたら笑わずに応援してあげて下さい!
終わりに
今の時期にしか聞けないホーホケキョ、聞けるうちに堪能して下さいね。
もし3月までに聞けなかったということがあれば、北日本に行ってみて下さい。
北の方だと4月〜5月までさえずりを聞くことができますよ。
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