結婚祝いに、カトラリーを検討する人も多いのではないでしょうか。しかし、なかには「ナイフなどの刃物は、縁起が良くないのではないか」と、考えている人もいるかもしれません。
ここでは、結婚祝いにカトラリーを贈ろうと思っている人のために、カトラリーを贈るときのマナーや、予算別に見たおすすめのギフトなどを紹介します。大切な人に喜んでもらえるよう、プレゼント選びの参考にしてください。
目次
カトラリーが結婚祝いの贈り物として縁起が良い理由
カトラリーの贈り物は、実用的なだけではなく、贈り物として縁起が良いとも言われています。カトラリー同様、ガラスや陶器の食器も日常的に使われます。ただし、「割れ物の贈り物は縁起が悪い」と考える人も少なくありません。
近年は縁起を気にしない人も増えてきていますが、相手の気持ちをはかりかねるなら、ガラスや陶器の贈り物は避けた方が良いでしょう。
一方、シルバーやステンレスなどで作られたカトラリーなら、割れる心配がありません。加えて、ナイフには「運命や未来を切り開く」、スプーンには「幸せを運ぶ」という意味合いもあります。2人の門出を祝う贈り物として、カトラリーはぴったりといえるでしょう。
結婚祝いを贈るときのマナーをおさらい
カトラリーに限りませんが、結婚祝いを喜んでもらうためには、マナーを守ることが大切です。結婚祝いを贈る時期や金額相場について、マナーを簡単におさらいしておきましょう。
結婚祝いを贈る時期
結婚式に招待されている場合は、参列する・しないに関係なく、招待状を受け取ってから挙式1週間前までに結婚祝いを贈ります。もし準備が間に合わないときは、式が終わってから1カ月以内を目処に結婚祝いを贈りましょう。
式に招待されていない場合は、式が終わってから結婚祝いを贈ると良いでしょう。式の前に結婚祝いを贈ってしまうと、相手は式に招待しなかったことを気にするかもしれません。
なお、近年は式を挙げないカップルも増えてきています。式を挙げない相手に結婚祝いを贈りたい場合は、結婚の報告から1カ月以内を目処にお祝いの品物を贈ります。
結婚祝いの金額相場
結婚祝いの相場より高いプレゼントは、相手に気を遣わせる可能性があります。金額が分かりやすいハイブランドの品物を贈る場合は、特に注意しましょう。
友人や同僚に結婚祝いを贈る場合は、3,000〜1万円程度が相場です。兄弟姉妹や親戚に贈る場合は、1万〜3万円程度の結婚祝いを選びましょう。
なお、結婚式に出席しない場合は、結婚祝いが高額になる傾向が見られます。
結婚祝いでカトラリーを贈る際の選び方
結婚祝いでカトラリーセットを贈るときの選び方を解説します。予算・セットの内容やサイズ・材質やデザイン・ブランドなどにこだわってカトラリーセットを選ぶと良いでしょう。また、カトラリーセットを化粧箱に入れて贈ると、お祝いする気持ちが伝わりやすいと考えられます。
予算に合わせて選ぶ
カトラリーセットなら、結婚祝いの予算に合わせて商品を選びやすいと考えられます。カトラリーセットの価格帯は、3,000~2万円ほどと幅広いためです。
3,000〜5,000円ほどのカトラリーセットには、シンプルなデザインのセットや、少人数での使用を想定したセットが多く見られます。また、1万円を上回るカトラリーセットには、素材にこだわりを感じさせるものや、20〜30本ほど入った大人数で使いやすいセットが多い印象です。
セットの内容やサイズから選ぶ
海外ブランドのカトラリーは、日本人には大きすぎる可能性があります。結婚祝いを日常的に使ってほしいなら、「デザートサイズ」と呼ばれる、サイズが18~22cmほどのカトラリーを選ぶと良いでしょう。
なお、用途ごとに適したカトラリーのサイズは変わります。ティータイムに使ってほしいなら12~14cmほど、コース料理には20~24cmほどのカトラリーが適しています。
材質、デザインで選ぶ
カトラリーにはさまざまな材質のものがあります。雰囲気や機能性を考えて、材質やデザインを選びましょう。
高級レストランでよく見られるシルバー製のカトラリーは、エレガントな輝きが特徴です。シルバー製のカトラリーは、お手入れが少々大変です。カトラリーが好きでお手入れも楽しんでもらえそうな相手には、シルバー製のカトラリーを贈ると喜ばれるでしょう。
ステンレス製のカトラリーは、耐久性に優れており日常使いにおすすめです。食洗機の利用もできるため、手軽に使ってもらえると考えられます。
木製のカトラリーは、木のぬくもりを感じさせます。また、熱伝導率が低いため、熱いものが苦手な人にも使ってもらいやすいかもしれません。一方、木製のカトラリーは耐久性が低めです。ウレタン塗装された木製のカトラリーなら、お手入れも比較的簡単ですよ。
ブランドで選ぶ
どのカトラリーを選ぶか迷ったときは、人気のブランドから選んでみてはいかがでしょう。
例えば、クチポールはポルトガルのブランドで、人間工学を重視したデザインが特徴です。
日本ブランドの柳宗理は、丸みを帯びた優しいデザインが特徴のインダストリアルブランドです。
SUNAO(スナオ)のカトラリーは、金属加工で有名な新潟県燕市で製作されています。SUNAOのデザインはデザイナー集団「graf」が担当しており、日本人の手に合う小ぶりなサイズが特徴です。
化粧箱があるかどうかで選ぶ
贈り物は、ラッピングも重要です。化粧箱は高級感を演出でき、メーカーやブランドの世界観も感じさせます。ただし、近年はエコの観点などから、化粧箱に入っていない状態のカトラリーもあります。
特に、オンラインでカトラリーを注文する際は、化粧箱の有無に注意しましょう。もし化粧箱がない商品を贈りたい場合は、自分でラッピングした方が相手に喜ばれるかもしれません。
【予算別】結婚祝いにおすすめのカトラリー10選
たくさんの商品を見ていると、どのカトラリーを贈ろうか迷ってしまうかもしれませんね。ここからは、結婚祝いにおすすめのカトラリーを10選、予算別に紹介します。名入れできるカトラリーもありますよ。
【予算3000円】結婚祝いにおすすめのカトラリー3選
ナガオ 燕三条 ディナーカトラリーセット 10本
ナガオは、金属加工で有名な新潟県燕市のメーカーです。ディナーナイフ・ディナースプーン・ディナーフォーク・ティースプーン・ケーキフォークのセットで、日常使いに困らないラインアップといえます。18cmほどの小ぶりなサイズであるため、日本人の手に馴染みやすい点も魅力です。また、ステンレス製であるため、食洗機も使えます。
なお、この商品には化粧箱は付いていません。もし見栄えにこだわりたいときは、自分でラッピングしてから贈ると良いでしょう。
ラブ・リーブス ペア
伝統工芸である若狭塗箸のブランド、一双の夫婦箸です。若狭塗箸は何層も塗料が塗り重ねられ、表面を研磨することによって美しい模様が生み出されます。
幸せを暗示する四つ葉のクローバーのデザインからは、2人を祝福する気持ちが感じとれますね。きらりと輝く小さなスワロフスキーも、輝かしい未来をイメージさせます。夫婦箸は専用の化粧箱に入っており、結婚祝いにふさわしい高級感も演出できます。
Cesa Beams カトラリーセット
Cesa Beamsはポルトガルのカトラリー専門メーカーで、スタイリッシュなデザインが特徴です。カトラリーのカラーは20色から選べ、先端部分と柄の部分が色分けされている商品もあります。相手の好みを考えて、ぴったりのカラーを選べるのがいいですね。
カトラリーはステンレス製で、耐久性が良好です。マットシルバーなど塗料を使用していない商品なら、食洗機も使えます。
【予算5000円】結婚祝いにおすすめのカトラリー3選
andoo カトラリー セット おしゃれ ナイフ スプーン フォーク セット ゴールド
細い柄が目をひくカトラリーセットです。ディナースプーン・ディナーナイフ・ディナーフォーク・ティースプーン・ケーキフォークに加えて箸まで付いており、充実のラインアップといえるでしょう。
カトラリーは、20色のカラーから選べます。また、光沢と耐久性に優れた18-10ステンレスを使用しているため、デザイン性と耐久性の両立が見込めます。ディナースプーンやナイフのサイズは20cmほどで、日本人の手に馴染みやすいと考えられます。
柳宗理 日本製 カトラリー14本セット
ティースプーン・ケーキフォークが6本ずつと、シュガーレードル(砂糖をすくうスプーン)・バターナイフが1本ずつ入ったセットです。ティースプーンやケーキフォークのサイズは14~15cmほどで、デザートを食べるときに使ってもらいやすいでしょう。
カトラリーにはつなぎ目がなく、お手入れしやすく衛生的に使えます。ステンレス製であるため、食洗機の使用も可能です。丸みのあるフォルムはシンプルながらデザイン性が高く、飽きを感じさせないため、末永く使ってもらえるでしょう。
若狭塗箸 桐箱2膳入 高千穂
こちらも、伝統工芸品である若狭塗箸の夫婦箸です。くっきりとした表面のストライプ模様は、塗り重ねた塗料を研磨機で磨いて作られました。箸は男性用が22.5cm、女性用が21cmのセットで、結婚祝いにふさわしい桐箱入りです。
若狭塗箸は繊細な商品です。長時間水に浸さないように注意して、丁寧に扱うと長持ちしますよ。
【予算10000円〜20000円】結婚祝いにおすすめのカトラリー3選
貝松葉 ペアギフトセット
若狭塗箸には、松葉や卵の殻、貝殻などが塗り込められ、色漆や金箔で豪華に装飾されたものもあります。職人の技が光る一品には、美術品として愛されるものも少なくありません。
こちらの若狭塗箸は、大きな天然のあわび貝が輝く豪華な夫婦箸です。天然の木を原料としているため、箸の形状は少しずつ異なっている可能性があります。また、1人の職人が1つの箸を作り上げるため、職人それぞれの持ち味も感じ取れるでしょう。
燕振興工業 SUNAO ディナーカトラリーセット 10本
金属加工で有名な燕三条で生まれた小ぶりのカトラリーセットです。カトラリーはステンレス製で耐久性に優れ、マット加工により落ち着いた印象に仕上がっています。日本人の手に馴染みやすいサイズ感も魅力です。
柄の部分は角を削った逆カマボコの形状で、持ちやすいように加工されています。角が当たらないため、指への負担も抑えられるでしょう。なお、カトラリーの内訳は、ディナーナイフ・ディナースプーン・ディナーフォーク・ティースプーン・ケーキフォークです。
クチポール ゴア デザート6点セット
クチポールは海外のカトラリー専門ブランドですが、各国や地域に応じた商品を製作しており、日本向けには少し小ぶりなサイズを展開しています。
クチポールのカトラリーは、ポルトガルの伝統的な技術を継承するデザイナーが手がけています。場合によっては製造機器に変更を加えるほどのこだわりが、洗練されたデザインを生み出しています。中でも、ゴアは、優美なフォルムが特徴のカトラリーセットです。デザートナイフ・デザートフォーク・デザートスプーンが、それぞれ2本ずつ入っています。
【名入れ可能】結婚祝いにおすすめのカトラリーセット
山崎金属工業(ヤマコ)カトラリー スプーン フォーク ギフトセット
山崎金属工業も、金属加工で有名な新潟県燕市のメーカーです。山崎金属工業のカトラリーは、ノーベル賞晩餐会で用いられた実績があります。高品質なステンレス製のカトラリーは、光沢が美しく耐久性が良好です。
名入れは柄の表面・裏面のいずれかに無料で入れられます。特別感のあるギフトとして、結婚祝いに贈ると喜ばれるでしょう。また、希望するとメッセージカードも付けられます。
結婚祝いにカトラリーを贈るなら、職人の技が詰まった伝統工芸品もおすすめ!
実用的で縁起が良いとされるカトラリーは、結婚祝いにおすすめです。予算・セットの内容やサイズ・デザイン・ブランドなどを見て、カトラリーを選ぶと良いでしょう。特におすすめは、伝統工芸品のカトラリーです。職人により1つひとつ作られたカトラリーは、手作りのぬくもりを感じてもらえます。
ハレトケギフトは、「もっと日本の伝統工芸を知ってもらいたい。贈りたい。」というコンセプトのもと、結婚祝いにおすすめの品物を取りそろえています。プレゼント選びの際は、ぜひ活用してみてください。