羽越しな布

羽越しな布の歴史~落ち着きのある風合いと手触り~

羽越しな布の歴史を年代別にかんたんに紹介

縄文時代: 草や木の繊維から織物をつくる技術が存在し、古代の布の始まりとされる。
平安時代: 「信濃布」が「延喜式」に記載され、当時から織られていたと考えられる。
古代から中世: 日本各地で古代布が生産され、広く使われるが、後に需要の減少と化学繊維の普及により衰退。
昭和の後半: 羽越しな布が民芸品として加工され、その良さが認められる。
1985年: 鶴岡市に「関川しな織りセンター」が設立され、地域一丸となって保護活動が始まる。
2005年: 羽越しな布が経済産業省の伝統的工芸品に指定され、知名度が上がる。木の皮の繊維によるしな織りも、昔から行われており、「三大古代織」の一つとされている。
昭和60年以降: 関川地区でしな織りの生産が続けられ、平成17年に国の伝統的工芸品指定を受け、「羽越しな布」として認識される。

羽越しな布の歴史(詳細)

羽越しな布は、草や木の繊維から織物を作る技術で、日本では古代から存在しています。具体的な起源や始まりの時期は不明ですが、平安時代には「信濃布」として記載されており、当時から存在したと考えられています。

古代布は日本各地で生産されていましたが、木綿や絹の普及、化学繊維の大量生産により多くの産地から姿を消しました。しかし、羽越しな布は山形県鶴岡市や新潟県村上市で生産が続けられ、昭和の後半には民芸品として加工され、知名度が上がりました。

1985年には「関川しな織りセンター」が設立され、地域一丸となって羽越しな布を守る活動が始まりました。2005年には経済産業省の伝統的工芸品に指定され、国内外で高い評価を受けています。

また、木の皮の繊維によるしな織りは、温海地区の関川で古くから行われており、「三大古代織」の一つとされています。昭和60年以降、地域住民が協力して生産を続け、平成17年には国の伝統的工芸品指定を受け、「羽越しな布」として認識されています。

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