みなさん、ご存知でしょうか?
「煮物」って、煮る方法によって、実はいろんな種類に分類されているんです。例えば、「煮込み」「煮付け」「含め煮」「煮しめ」。「名前も似ているし、何が違うんだろう?」とお思いになられた方もいらっしゃるかもしれませんね。
今回は、そんな疑問を解決すべく、様々な種類の「煮物」についてご紹介します!
目次
そもそも「煮物」とは?
様々な「煮物」をご紹介する前に、まずは「煮物」の定義について押さえておきましょう。「煮物」とは、出汁をベースに材料を煮て、塩、酒、醤油、砂糖、みりん等で味付けをした料理のことを言います。味付けの方法や、煮る際の火の強さや時間によって、さらに細分化されます。
では、以下で、様々な「煮物」を見ていきましょう!
煮込み
トップバッターは「煮込み」。「煮込み」はその名の通り、材料を長時間弱火で「煮込んだ」料理。じっくりことこと「煮込む」から、お肉は柔らかく、お野菜は甘みたっぷりに仕上がります。代表的な「煮込み」料理は、和食だと「肉じゃが」、「もつ煮」。また、洋食だと「ポトフ」などがあります。
煮付け
「煮付け」は、ひたひたの少ない煮汁で煮るのが特徴です。煮崩れさせないために、強火で短時間で煮ます。「煮魚」などの料理は、この「煮付け」にあたります。「カレイの煮付け」は「煮付け」の定番ですね。ちなみに写真は金目鯛の煮付けです。
含め煮
「含ませ煮」「煮含め」とも呼ばれる「含め煮」。こちらは、味をよく染みこませるために、たっぷりの薄味の煮汁を使って、弱火で煮るのが特徴です。例えば、「高野豆腐の含め煮」、「しいたけの含め煮」、「がんもどきの含め煮」があります。材料の持ち味や色が生かされた、優しい一品です。
煮しめ
「煮しめ」は、濃い目の煮汁で、汁気がなくなるまでじっくり煮込んだものです。このことにより、日持ちが良くなっています。「煮しめ」によく使われる材料は、根菜、芋、こんにゃく、昆布など。お正月には飾り切りをした材料で「煮しめ」を作りますよね。
煮浸し
「煮浸し」は、材料をさっと煮て、冷ますことで味を染みこませる料理です。かぶるくらいの出汁で中火で煮ます。味わいとしては、あっさりしているのが特徴です。「なすの煮浸し」などは有名ですね。
炊き合せ
「炊き合せ」は、別々の鍋で煮た2種類以上の具材を一つの器に盛り合わせた料理です。材料の風味や色を引き立たせるために、薄味で味つけます。この料理は関西風の煮物に多いそうです。
おわりに
いかがでしたでしょうか?
「煮物」と一口に言っても、それぞれ特徴があるのがわかっていただけたのではないでしょうか?「煮物」っておもしろいですね!
煮物を盛り付けるのにおすすめなお皿3選
ここでは、煮物を盛り付けることで一層美味しそうに見える器を3商品紹介します。盛り付けるお皿次第で料理の印象もガラリと変化しますので、ぜひ盛り皿もこだわってみてはいかがでしょうか。