日本の食卓を支える重要な味噌。日本食とは切っても切れない仲ですよね。ですがこの味噌、食卓だけでなく会話でも大活躍だってご存知ですか?
日本語には味噌に関係したことわざや慣用句がたくさんあるんです。今回はそんな味噌にまつわることわざに注目してみましょう!
手前味噌
「自分で自分のことをほめること。自慢。」 | コトバンク
手前の味噌が、自慢…?改めて考えるとちょっと変ですよね。ここでいう「手前」は、自分のすぐ近くを指すのではなく、「自分(の家)でつくった」ことを表します。現代のようにパックになった大量生産の味噌が普及する前は、各家庭で味噌を作っていました。そうすると味噌には各地域、各家庭独特のおいしさ、特長がでてきます。
そんな自分の家でしか作れない味噌に対する誇りや自慢から、「手前味噌を並べる」「味噌を上げる」といった使われ方をするようになったのです。また味噌が家庭で作られるものだったことがよく分かることわざもあります。
「味噌を買う家は蔵がたたぬ」
自家製が当たり前の味噌を買っているようでは、お金が貯まらないということです。現代は買うのが一般的でしょうから、低価格でおいしい味噌がたくさん作れるようになった技術の進歩に感謝したいものですね。
味噌をつける
「失敗して評判を落とす。面目を失う。」 | コトバンク
どうして味噌をつけることが失敗をさすようになったのでしょう。ここでは、味噌の活躍の幅に改めて感心します。というのも、味噌は古く、火傷(やけど)の特効薬としても用いられていました。たしかに味噌はひんやりと冷たく、保冷剤など人工的に冷やす技術のなかった時代には患部を冷やすものとして重宝されたのかもしれません。
ところでみなさん、火傷をしてしまうのはどんな時ですか?
大抵、不注意やなんらかのミスがあったときですよね。失敗して火傷をする。治療として味噌をつける。こうした習慣から、「味噌をつけること」自体が一般的な失敗を表すようになったのです。
「味噌=体にいいもの」からできたことば
その他注目したいのが、味噌が体に非常によいものであることを表すことわざたちです。
- 味噌は医者いらず
- 味噌の医者殺し
- 味噌汁は朝の毒消し
- 味噌汁一杯三里の力
これだけ見ても、味噌がどんなに体にいいかわかりますね。体にいい味噌を摂っていれば医者にかかることもなく、朝の味噌汁で体調が整い、さらに一杯の味噌汁で三里(約12㎞)も歩けちゃう!これは味噌を積極的に摂取しない手はないですね。
食卓でも会話でも大活躍の味噌。今後もそのパワーに驚かされそうです!
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