日々の食卓に鰹節、どのくらい出てきますか?スーパーで簡単に手に入ってダシを取るのもお手軽。料理の引き立て役として大活躍です。
でも、なぜ鰹なのか気になったことはありませんか?今回は鰹節について紐解いてみましょう。
こんなに成分があります
鰹節にはいろいろな成分がたくさん含まれています。必須アミノ酸、ミネラル、カリウム、タンパク質、EPAなどが凝縮された身に詰まっています。中でも注目したいのが、旨味成分のイノシン酸です。このイノシン酸がダシを取るときなどに活躍してくれているのです。旨味を最初に発見した日本人に感謝ですね。
鰹節の「節」とは何か
普段から鰹節、と呼んでいますが、「節」とは何のことだと思いますか?鰹に節はありませんよね。これは、諸説ありますが鰹節を作るときに魚を燻して作ることから「かつおいぶし」となり、それが転じて「かつおぶし」になったとか、鰹節が赤く堅いのが松の節に似ているということで一節、二節と数えていたからだとか言われています。
他の魚はないの?
鰹節、は誰でも聞いたことがあるはずです。でも、どうして鰹なのでしょうか。鰹しか「節」にできないのでしょうか。いいえ、そんなことはありません。他の魚の「節」もあるんです。例えば鯖節、鮪節、鰯節、秋刀魚節などがあります。それぞれに味の特徴があり、好みが分かれるものもあります。鰹節が広く普及しているのは1番万人の口に合うからかもしれませんね。
カビはカビでも良いカビです
鰹節は引き出物にもよく使われます。贈られた鰹節の箱を開けてみると・・・カビがついている!悪くなっているから捨てないと、と思うかもしれませんが、ちょっと待ってください。これは枯節といって高級な鰹節なんです!製造の過程で人為的にカビをつけることによって他の悪いカビが発生するのを防いでくれたり、水分を抜いてくれるのでさらに乾燥させることができたり、生臭さを消して旨味を増やしてくれたりするんです。ただの悪者じゃないので、カビが生えていても捨てないで下さい。
発祥は日本かと思いきや
ちなみに、鰹節はいかにも日本的な気がしてしまいますが、発祥は日本ではなくモルディブだとする説もあります。日本の鰹節の1割程はモルディブからの輸入なんだとか。しかも、モルディブでは漁獲量の7割が鰹で、鰹のことを「モルディブフィッシュ」と呼ぶそうです。海外で食べる鰹節ってどんな感じなのでしょうか・・・。
モルディブへ行く予定のある方は味わってみるといいかもしれません。
終わりに
皆さんは鰹節を削ったことはありますか?そもそも今では削り器を持っている家庭が少ないでしょうが、鰹節の風味は揮発性です。削ると急速に風味が失われていくので1番美味しいのは削った直後です。わざわざ削っていない鰹節や削り器を用意するのは手間ですよね。削る体験ができるところはたくさんあります。気が向いたら試してみて下さい。
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