梅雨が明けたと思ったら、連日うだるような暑さが続いていますね。
今回は、そんな暑い夏に食べたい涼しくなる和菓子をいくつかご紹介します。
暑いときはアイスクリーム!という方も、必見です!
水ようかん
水ようかんは、小豆を主とした餡を寒天で固めたもので、水分量が多いのが特徴です。
長い直方体の型に入れて固めるため、棹物(さおもの)という和菓子の種類に分類され、一棹二棹(ひとさお、ふたさお)...というように数えます。
冷蔵庫でしっかり冷やした水ようかんは、ぷるぷるでつるんと喉をとおるので、暑い夏にもぴったりです。
くず餅
くず餅は、江戸発祥の和菓子で、江戸後期には庶民のおやつとして食べられていました。
原料は、「くず餅」という名前から葛を想像しますが、葛ではなく小麦粉。そして、なんと、くず餅は完成までに2年もかかる手の込んだものなのです。
原料の小麦粉のでんぷんを15ヶ月ほど発酵させ、8ヶ月寝かせて、やっとくず餅は完成します。もちもちとした独特の食感は、こんなに手の込んだもの故なのですね。
この小麦粉で作られたくず餅は、関東地方でしか見られないもので、関西で見られるものは、葛粉を原料にしたもので、同じ名前ですが、関東のものとは少し区別の必要があるようです。
かき氷
近年、ふわふわのかき氷がブームになっていますよね。
このかき氷、実は清少納言も「あてなるもの(上品なもの)」として枕草子の中で挙げているんですよ。当時は、冷蔵技術もないため氷は非常に貴重なものでしたが、平安貴族は夏に食べることができたようです。
また、「かき氷」は夏の季語として俳句にも多く読みこまれています。かき氷は、古来から日本の夏にはなくてはならないものだったようですね。
今度、かき氷を食べるときは、平安貴族や俳句を読んだ人たちに想いを馳せてみてください!
いかがでしたか?
今年の夏は、アイスクリームだけでなく、涼しくなる和菓子も食べて、暑さをしのぎましょう!