丸亀うちわの歴史を年代別にかんたんに紹介
1600年(慶長5年) - 丸亀の旅僧が九州でうちわの製法を伝授。熊本来民うちわの始まりとされ、丸亀うちわの技術の基礎が確立。
1633年(寛永10年) - 金毘羅参りのお土産として、朱色に丸金印の『渋うちわ(男竹丸柄うちわ)』の製造が始まる。これが丸亀うちわの起源とされる。
昭和30年代前後 - うちわの需要が最盛期を迎える。しかし、クーラーや扇風機の普及により、その後需要は減少。
平成9年 - 丸亀うちわが「国の伝統的工芸品」に指定される。
丸亀うちわの歴史(詳細)
丸亀うちわの歴史は、慶長5年(1600年)に遡ります。この時、丸亀の旅僧が九州で一宿のお礼にうちわの製法を伝授したことが、熊本来民うちわの始まりとされており、その技術が丸亀うちわの基礎となりました。江戸時代初期、特に寛永10年(1633年)には、金毘羅参りのお土産として朱色に丸金印を配した『渋うちわ(男竹丸柄うちわ)』の製造が始まり、これが丸亀うちわの起源と言われています。丸亀藩が藩士の内職としてうちわ作りを奨励した結果、うちわ産業は代表的な地場産業へと発展しました。昭和30年代前後には、その需要が最盛期を迎えましたが、生活様式の変化により需要は減少しました。それでも、現在でも全国の竹うちわ生産量の約9割を占めるなど、丸亀うちわはその技術、歴史、実績が高く評価され、平成9年には国の伝統的工芸品に指定されました。