みなさんは、うなぎはお好きですか?
毎年、土用の丑の日になると、スーパーでもよく見かける、うなぎ。
今回は、そんなうなぎを使った、名古屋市の郷土料理「ひつまぶし」についてご紹介します。
私は愛知県出身なのですが、給食で「ひつまぶし」を食べたことを覚えています。
愛知県民にとっては、とても馴染み深い料理なんですよ!
細かく切られている理由
「ひつまぶし」は、ご飯の上に、細かく切られたうなぎの蒲焼が乗っているのが特徴の料理です。
うな重とは違って、どうして細かく切られているんだろう?
それには、諸説あるので、どれが正しいのかわかりませんが、蒲焼で型崩れしたものや切れ端の部分を捨てては、もったいないから、細かく刻んでご飯の上に乗せた、という説や、天然のうなぎは大きさにバラツキがあるから、細かく刻んだ、という説があります。
いずれの理由にしても、細かく切られている方が食べやすいので、食べる側としても都合がいいですよね。
「ひつまぶし」の語源
「ひつまぶし」ってよく考えてみると、どういう単語の区切れなのかわかりにくいですよね。ということで、以下にその語源説をご紹介します。
まず、単語の区切れ目ですが、「ひつまぶし」は「ひつ」「まぶし」の二語に分けられます。
この「ひつ」は「お櫃(おひつ)」の「ひつ」で、「まぶし」については諸説あるのですが、うなぎをご飯の上に「まぶす」から、という説と、西日本地域では、うなぎのことを「まむし」と呼んでいたので、それが訛って「まぶし」になった、という説があります。
「ひつまぶし」のその昔
名古屋地方では、うなぎがよく獲れたことから、うなぎの消費量がとても多かったと言われています。
なので、もちろん、うなぎ飯の出前もあったということが予想されますよね。
(ちなみに、「ひつまぶし」の発祥店を名乗る、名古屋市熱田区にある「熱田蓬莱軒」では、明治時代には、瀬戸物の丼に入れて出前をしていたようです。)
そして、その出前のときに、出前屋さんが、一人前ずつお茶碗などにいれるのは大変だ、ということで、手間を省くために「お櫃」に何人か分のうなぎ飯を入れ、そこから、取り分けるというスタイルを確立させたようです。
そして、その「お櫃」の「ひつ」が「ひつまぶし」の「ひつ」へとなったわけです。
おわりに
いかがでしたでしょうか?
私は、「ひつまぶし」のことを書いていたら、お腹が空いてきてしまいました(笑)
おいしいだけじゃない、「ひつまぶし」。
今度、「ひつまぶし」を食べる機会がありましたら、ぜひこの記事の内容を思い出してみてくださいね!