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あやかり「タイ」がたくさん!その魚、本当に鯛?

おめでたいことがあったらなにでお祝いしますか?お酒、お肉、ケーキ、赤飯…いろいろ思い浮かびますが、鯛!と思った方もいるのではないでしょうか。

お祭りごとの定番、鯛は昔から日本人との関わりが深い魚です。

鯛は百魚の王

江戸

日本人と鯛との関わりは縄文時代からすでに始まっていました。貝塚から鯛の骨が出土したことから食用にしていたことが分かります。

色よし味よしで見た目も立派ですから、献上品に選ばれることもしばしばありました。

江戸時代になると武家社会になってきて、鯛のしっかりした姿が武士の鎧にたとえられるようになりさらに好まれました。

百魚の王と呼ばれ、それまでもてはやされていた鯉をしのぐ人気となります。特に将軍徳川家康公は鯛を好み、いつでも新鮮な鯛を手に入れられるよう大きな生け簀を作ったそうです。

真偽は定かではありませんが、家康公が亡くなったのは鯛の天ぷらを食べて食あたりを起こしたからだと言われています。

たい焼きのルーツ

たい焼き

今でも、お祝い事はもちろんのこと、たい焼きのように身近なものにも「鯛」が使われていますね。

たい焼きが生まれたのは明治時代です。浪花屋総本店という現在まで続く和菓子屋の初代、神戸清次郎という方が生みの親ですが、はじめは今川焼きを売っていたそうです。

しかしあまり売れないので、「珍しいから売れるだろう」という理由で亀の甲羅模様の型で焼いて売ってみました。ところがそれでも売れません。

そこで、日本人が「おめでたい」として好む鯛の形にしてはどうかと思いつきます。するとこれは大人気となりました。

鯛は日本人に好まれるものの高級で値段が高いため庶民が気軽に買えるようなものではありませんでした。

一方、たい焼きならば安く買うことができます。それこそが、たい焼きが人気となった理由だったのです。

本物と偽物?

金目鯛

先ほどから鯛、鯛と呼んでいますが実は名前に「タイ」とつく魚はとても多く、日本の周辺だけでも200種類以上います。

その中で本当にタイ科に分類されるのはわずか10数種程度。本当の意味での鯛は、スズキ目タイ科に属する魚のみです。

私たちが目にする機会があり、よく食べられている金目鯛も、正確に言うと鯛ではありません。金目鯛の分類はキンメダイ目キンメダイ科
となっているのです。

しかも、金目鯛は深海魚!真鯛や黒鯛など鯛の仲間たちがいるのは水深20〜200メートルほどです。

水中にいるときの体の色が真鯛に似ていることから「鯛」の名前がついたようです。

ハレトケの鯛

めで鯛 小皿 紅白セット

ハレトケにも鯛がいますよ!めで鯛 小皿 紅白セットは鯛の形の二枚セットのお皿です。

ちょっとしたお料理を乗せるだけで様になる、まさに「めでたい」お皿です。さほど大きくないのでしまうのも場所をとりません。

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終わりに

本物の鯛でないとはいえ、味は美味しいものは多いですよ。〜〜鯛、と名前がついている魚を見かけたら、本当に鯛なのかどうか確認してみるのも面白いですね。

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