名古屋桐簞笥の歴史を年代別にかんたんに紹介
16世紀中期: 尾張名古屋城の築城に従事した職人たちが城下町に定着し、たんすや長持などの製造を始めます。この時期は戦国期の終わりに当たり、全国的に城郭建築や城下町建設のブームが起こっていました。
約400-420年前: 名古屋城の築城に携わった職人たちが、飛騨桐(岐阜県)を材料に用いた箪笥や長持の製造を始め、名古屋桐たんすの製造が始まります。これらは幅が広く、釘はヒバ製あるいはこれと同等の材質を使用するなどの特徴を持ち、湿気を防ぎ、熱を通さない高級品として知られるようになります。
名古屋桐簞笥の歴史(詳細)
名古屋桐たんすの歴史は約420年前、名古屋城の築城に携わった職人たちが城下町に定着し、箪笥や長持を製造し始めたことに始まります。この職人たちは、尾張名古屋城の築城に従事し、その後中区袋町(現在の錦通付近)および大須裏門前町あたりで定住しました。材料となる飛騨桐(岐阜県)の産地に近く、良質な材料が容易に入手できたことが、名古屋桐たんすの発展を大きく促しました。
名古屋桐たんすは、他産地のものと比べて幅が広く、釘はヒバ製あるいはこれと同等の材質を用いるなどの特徴があります。これらの特性により、湿気を防ぎ、熱を通さない、狂いが少ないという高級品としての名声を確立しました。戦国期の終わり頃、16世紀中期に全国的に城郭建築や城下町建設のブームが起こった時期にその基礎が形成され、以降、名古屋の地で長く受け継がれてきました。