雲州そろばん

雲州そろばんの歴史~180の工程を施す繊細な逸品~

雲州そろばんの歴史を年代別にかんたんに紹介

1830年代
- 奥出雲町亀嵩の大工、村上吉五郎が広島(芸州)のそろばんを参考にして雲州そろばんの製作を始める。

1832年(天保年間)
- 村上吉五郎が地元の樫、梅、煤竹を用いて雲州そろばんを製作。

明治時代
- 雲州そろばんの生産が地場産業の基礎となり、多くの職人が育つ。

1985年
- 手作り製法を保持するため、雲州そろばんが通商産業大臣(現:経済産業省)指定の伝統工芸品に。

昭和60年代
- 雲州そろばんが国の伝統的工芸品に指定される。

昭和60年
- 雲州そろばんが国の伝統的工芸品に指定され、高級そろばんとして国内外で評価される。

平成時代
- タイ王国において雲州そろばんを用いた珠算教育が普及し始める。

雲州そろばんの歴史(詳細)

雲州そろばんの製作は、1830年代に奥出雲町亀嵩の大工、村上吉五郎が始めたことに起源を持ちます。彼は広島県西部(安芸地方)のそろばんを参考にして、地元島根県で産する樫、梅、煤竹を使用して初めてそろばんを作りました。この技法は公開され、伝習されることで多くの職人が育ち、雲州地方でのそろばん生産の基礎が築かれました。雲州そろばんは職人が一貫生産を行い、品質にこだわった製造が特徴です。1985年には手作り製法が伝統工芸品に指定され、その技術と伝統が評価されました。また、昭和60年代には国の伝統的工芸品に指定されるなど、その製法と品質の高さが広く認められています。雲州そろばんはその後も、高級そろばんとして国内外で評価され、特にタイ王国においては珠算教育の普及に貢献しています。

-雲州そろばん