【2023年版】波佐見焼の歴史や作り方から陶器市の情報まで解説!

波佐見焼は、佐賀県波佐見町で生産される伝統的な陶器で、その美しさと実用性から多くの人々に愛されています。この焼き物は、古くから日本の食文化に欠かせない存在であり、現代でも高い人気を誇っています。波佐見焼の歴史や特徴について、詳しく探ってみましょう。

波佐見焼とはどんな工芸品?

波佐見焼の読み方は「はさみやき」です。波佐見焼は陶磁器のひとつで、熊本県天草で採れる天草陶石を原料としています。

天草陶石は白い粘土のことで、有田焼や伊万里焼の原料ともなっている陶土です。波佐見焼の産地は長崎県東彼杵郡波佐見町で、長崎県の中央部にあります。波佐見町は有田焼の産地である佐賀県有田町と長崎県佐世保市に隣接しており、県で唯一海に面していない地方です。

波佐見焼の特徴は「鮮やかな染付」と「白磁の美しさ」

波佐見焼の特徴は鮮やかな染付と白磁の美しさ、品質の高さが挙げられます。繊細な見た目とは異なり、丈夫さや使いやすさも特徴です。汚れにくく、さらに電子レンジで使用できるものも多く、高い耐久性を誇ります。

波佐見焼の優美な染付は伝統を感じさせる一方、シンプルで深い色を使ったモダンなデザインも作られており、デザインの豊富さは波佐見焼の魅力といえます。

波佐見焼のデザインや色使いの特徴は?

波佐見焼のデザインはさまざまです。波佐見焼を代表するくらわんか碗に見られるシンプルな藍色の花柄や線による絵付けや、伝統的な白磁に緻密な藍色のデザインなどがあります。

対して現代的なデザインとしては、動物柄や洋風でおしゃれな花や模様の他、絵や線ではなく彫りのみのデザインもあります。一真窯はシンプルで洗練された器、石丸陶芸はかわいいデザインが多く、和山は華やかなデザインで人気です。

結婚祝いにおすすめの波佐見焼

丈夫で使いやすく、華やかさもある波佐見焼は結婚祝いをはじめとしたプレゼントに最適です。普段使いしやすさや値段、長く人気のデザインがプレゼントには向きます。

西海陶器の紅白の鯛の箸置きと箸のセットは場所も取らないためプレゼントに適しています。西山窯の人気デザインのデイジーが描かれた茶碗と豆皿のセットや、マルヒロHASAMIシリーズはプレゼント用に紅白のセットが数多くあり、結婚祝い向きです。

400年以上続く波佐見焼の歴史

波佐見焼の歴史は豊臣秀吉の朝鮮出兵で、九州大名が朝鮮李朝の陶工を連れて帰ったことから始まります。16世紀末に陶工によって窯業技術が伝わり、初めて日本で磁器が作られてからは施釉陶器を生産し、次第に磁器へ変わります。

17世紀に海外へ輸出され、18世紀に波佐見は磁器の名産地となりました。波佐見焼として知られるのは2000年頃です。
有田焼との違いは産地です。有田焼と伊万里焼、波佐見焼は同じ材料で作られます。

波佐見焼が庶民に広まったのは「くらわんか碗」のおかげ

400年続く波佐見焼の歴史で、大きな転換点となったのはくらわんか碗です。この磁器は素朴で安価、丈夫な磁器で、江戸時代に大量生産されました

「くらわんか」は、小舟に乗って食べものや酒を売る商人の掛け声です。当時は「くらわんか手」と呼ばれ、器の中身が食べ飲みされた後は川へ捨てられたとされています。磁器は高額なものではなく、庶民でも良質な磁器を使えるという変化をもたらし、豊かな食生活へ貢献しました。

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波佐見焼の作り方・製造工程

【1】陶石を砕いて粉末にする
【2】型作り(原型・捨て型・ケース・使用型)
【3】生地作り
【4】900度で器を素焼きする
【5】絵付け
【6】釉薬を塗る
【7】1300度で15時間の焼成
【8】15時間の冷却

絵付けは筆で書く他、量産する場合はパッド印刷・判子を用います。絵付けの後に塗る釉薬とは、陶磁器の表面を覆う薄いガラス質のものです。器につやを出し、耐水性を高め、汚れにくくします。釉薬の色が増えたことで、近年ではカラフルな磁器が誕生しています。

波佐見焼の茶碗の特徴や価格帯

波佐見焼の茶碗はデザインがさまざまで、伝統的な波佐見焼らしい白磁にシンプルな模様のものもあれば、モダンなものもあります。大きな花柄や動物柄、彫りが入ったもの、ビビッドな単色など、窯元によって大きく異なります

価格は2,000円以下から買えるものが多いです。マルヒロは青白磁という単色で淡い、ゆり型茶碗というサイズが一般的な茶碗よりも大きめの器も扱っています。

波佐見焼で人気の茶碗

波佐見焼で人気の茶碗は西山窯や和山、藍染窯の茶碗です。サイズは多くが高さ12cm・直径6.5cmですが、和山のくらわんか碗は小さめで、高さ約6.5cm、直径は1cm程小さい約11cmで手に馴染むサイズです。人気はステッチやデイジーなど大きめな柄で、北欧のようなデザインのものがおすすめです。マリメッコやイッタラなどが有名な北欧デザインは実用的でありながら、華やかな柄が特徴的です。

買うならペア!おすすめの波佐見焼の夫婦茶碗

波佐見焼を有名にしたくらわんか碗の夫婦茶碗のセットもあり、ペアで2,000円以下から購入できます。丈夫で使いやすく、デザインは豊富でドットやストライプ柄のモダンなものもある茶碗です。また、くらわんか碗ではない夫婦茶碗もあります。3,000円台で販売されており、伝統的な模様もあれば、波佐見焼らしい白磁にシンプルな模様のデザインもあります。

波佐見焼のどんぶり(鉢・ボウル)の特徴や価格帯

波佐見焼のどんぶり鉢もあり、一龍陶苑のイケメン丼は多種多様な用途で使用できる優れ物です。単色のデザインはどんな料理にも合い、口が広く使い勝手の良い丼鉢です。全3色あり、2,420円で購入できます。

どんぶり鉢はご飯や汁物、麺などをいれる厚手で深い食器のことです。ラーメン鉢は中華風のデザインが描かれたどんぶり鉢、小鉢は深さのある小さな器、サラダボウルは深さのあるボウル型の鉢のことを差します。

波佐見焼のマグカップの特徴や価格帯

波佐見焼のおしゃれで人気のマグカップはアイユーの「e-マグ」です。人間工学に基づいて作られたマグカップは、長い持ち手が特徴的です。

置いたときにマグカップの底と同じになる持ち手は倒れにくくする以外にも、高齢者や子どもでも持ちやすい取っ手になっています。1,760円で購入でき、カラーは全5色。取っ手が小さいと握力が必要になるため、大きめを選ぶことがおすすめです。

コーヒーカップやスープカップ等との違い

波佐見焼のマグカップは縦に長い形で、ソーサーがありません。対してカップは横に長くなっており、ソーサーがつくことがあります。

コーヒーカップ:1,500円台から購入でき、ソーサーがつくものも。
スープカップ:3,500円以下から購入でき、容量が比較的多めです。
テーカップ&ソーサー:3,000円台から購入でき、カップの他にスイーツを置ける大きなサイズのソーサーのものもあります。

コーヒードリッパーやフィルターも波佐見焼で統一!

コーヒードリッパー:2,000円台で購入できるHASAMIがあります。真っ白な白磁が特徴的です。
コーヒーフィルター:ドリッパーも兼ねたコーヒーフィルターには、カラフルな富士山のデザインのFujiと、シックな黒のCofilがあります。

どちらも5,000円台のセラミック製で半永久使用できます。フィルター無しで淹れることができ、コーヒーはまろやかな味になります。使用後はお湯か水ですすぐだけです。

波佐見焼の急須におしゃれなデザインはある?

波佐見焼の急須は、和洋折衷のおしゃれさのものと、繊細な美しさのあるデザインもあることが特徴です。

急須とティーポットとの違いは持ち手で、急須は取っ手の形をして横に突き出ているのに対し、ティーポットは輪になっています。
勲山窯のダリアは素朴さと華やかなダリアの柄が印象的なティーポットで、持ちやすさと軽さが特徴です。西海陶器のマジョルカも大胆な花柄が印象的なティーポット。呉須の藍と白磁が特徴です。

波佐見焼の湯呑の特徴や価格帯:単体~ペア、セットまで

波佐見焼の湯呑の特徴は、窯元によってデザインや形が異なること、丈夫で使いやすいことです。単体では2,000円以下、ペアは3,000円から、5客セットは8,000円から購入可能です。

白の湯呑は波佐見焼の持つ白磁の美しさを際立たせ、白山陶器の青白釉はグッドデザイン賞を受賞し、高く評価されています。他にも白山陶器はMARUCOやMAYUシリーズで、白を基調とした白磁を活かした湯呑があります。

波佐見焼の急須と湯呑がセットになった商品がお得!

波佐見焼の急須と湯呑2点がセットになった茶器セットもあります。光春窯の青磁は、8,000円以下で購入可能です。青みがかった白磁のシンプルなデザインです。

essence of lifeのagasuke茶器セットは9,000円以下で、白磁の急須にカップ2点。白山陶器にはティーポット型の急須とカップ2点のセットもあり、9,000円以下であります。麻の糸シリーズのため、白磁に一部が彩られたデザインです。

波佐見焼の蕎麦猪口やフリーカップは湯呑と何が違う?

波佐見焼には蕎麦猪口とフリーカップもあります。以下はアイユーの商品についてです。
蕎麦猪口:鹿の子柄で、ビビッドでカラフルなデザインです。160ccの容量、価格は1,210円。

フリーカップは無地に落ち着いた色合いの単色のデザインが特徴的です。お酒だけではなく深さのある器として使えます。
フリーカップ:蕎麦猪口より小さめの130ccの容量で、価格は1,540円。冷たい飲み物のカップとして使えます。

波佐見焼の酒器(ぐい呑み・おちょこ)の特徴や価格帯

波佐見焼製の酒器は西海陶器、マルヒロなどが販売しており、オーソドックスな形からビールを注ぎやすい形になったものまであります。ぐい呑みやおちょこは2,000円以下で販売されています。白山陶器では酒器のセットが購入可能です。

6,000円以下で燗徳利と2個の盃が入っており、デザインが白磁だけのミストホワイト、麻の糸シリーズのセピアとインディゴの3種類があります。

おしゃれでかわいいデザインが多い波佐見焼のお皿やプレート

波佐見焼にはおしゃれでかわいいデザインのプレートや皿があります。マルヒロのHASAMI SEASON 01シリーズはビビッドな単色のシンプルなデザインが特徴です。色の種類もサイズも多く、形も丸からスクエアまであります。4,000円以下で購入可能です。

natural69のcocomarineシリーズは海の動物の柄が特徴的なかわいい波佐見焼です。正角皿からパスタ皿まであり、4,000円以下で購入可能です。

波佐見焼の土鍋の特徴や価格帯

波佐見焼製の土鍋はデザインも豊富で、タジン鍋のようなものから丸いシェイプのものまでデザインの幅は広いです。価格は5,500円から20,000円以下です。

波佐見焼の土鍋でおすすめの商品は、藍染窯のDONABE SKILLET solo。5,280円で購入可能で、煮込みから燻しまでの調理ができます。キャンプ好きが開発したこの土鍋は、限られた場所と荷物で料理を楽しめる新しい波佐見焼です。

波佐見焼の箸置きは特徴や価格帯

波佐見焼の箸置きは、手軽な値段・デザインの豊富さが特徴です。シンプルなデザインに細かな彫りや絵付け、といった伝統的なものもありますが、遊び心のあるものも多くあります。

アイユーには坂本龍馬のブーツのフォルムをした箸置きがあり、660円natural69はジンベエザメや鳥の箸置きが880円であるなど、人気な商品が多いです。

波佐見焼の重箱の特徴や価格帯

波佐見焼の重箱は、4,000円以下で購入できる豆重箱から、22,000円でふるさと納税の返礼品となっている大型の重箱まで、さまざまな価格と大きさのものがあります。

波佐見焼の重箱のメリットとしては「白磁にシンプルな模様」または「彫り」という伝統的な波佐見焼らしいデザインが多くある他、丸い重箱もあり、一般的な重箱とは異なる点です。

波佐見焼の醤油差しの特徴や価格帯

波佐見焼の醤油さしもあります。デザインの幅は広く、シンプルでカラフルなものから、急須のように丸いフォルムのものまであります。価格は2,000円以下から3,000円のものが多いです。

波佐見焼の醤油さしのメリットは、高品質で使いやすい点です。永泉の醤油さしは、蓋は落ちにくくあと引きしない、特殊な構造が特徴です。白山陶器の醤油さしはグッドデザイン賞を取っており、使いやすさとデザイン性が優れています。

波佐見焼は「電子レンジや食洗機で使える?」:結論使える

波佐見焼は電子レンジや食洗器に対応したものが多いです。染付の波佐見焼はコーティングされているため、電子レンジと食洗器を使うことができますそれ以外は確認が必要です。

白山やマルヒロ、藍染窯などはサイトで電子レンジや食洗器の使用は可能と書いてありますが、例外もあると書かれています。お手入れについては、柔らかいスポンジに中性の洗剤をつけて洗うこと、また繊細なデザインのものは手洗いが勧められています。

波佐見焼の花瓶や一輪挿しの特徴や価格帯

波佐見焼は一輪挿しやシンプルな花瓶も作っており、和山や藍染窯やマルヒロなど有名なメーカー・窯元も販売しています。2,000円以下から12,000円まで価格帯は広い。デザインも伝統的な白磁の美しい花瓶から、動物の形をした近代的な一輪挿しまであります。マルヒロは猫の形や人の胴体部などのユニークな花瓶を作っており、5,000円以下で購入することができます。

波佐見焼の植木鉢の特徴や価格帯

波佐見焼には植木鉢もあり、波佐見焼らしい実用性の高いデザインのカラフルな品揃えが特徴です。直径9cmから11cm程度の小さな植木鉢が多く作られており、1個で2,000円から、または2色セットを8,000円で購入することができます。

CATA/WARAではHASAMI PORCELAIN PLANTERというシリーズがあり、底に穴が開けられていて植物を育てやすい植木鉢です。

波佐見焼を代表する窯元12選

波佐見焼の有名な窯元は永泉・翔芳窯・白山陶器・一真窯などがあります。窯元ごとに人気のブランドシリーズがあり、永泉はナチュラル四ツ菊、翔芳窯はローズマリー、白山陶器はブルーム、一真窯のしのぎが知られています。

ローズマリーやブルームは白磁に大柄の花柄が特徴的で、ナチュラル四ツ菊やしのぎはカラフルな器や高いデザイン性が特徴です。波佐見焼の器の底には窯元を証明する文字が書かれてあり、裏印といいます。

→波佐見焼の窯元について詳しく知りたい方はこちら

波佐見焼の窯元1:マルヒロ

マルヒロはHASAMIで有名な陶磁器メーカーです。「言葉にはできない不思議な力をもった、そんな愛される”道具”を作りたい」をコンセプトとするHASAMIは50~60年代のアメリカのカフェのようなデザインが特徴で、1,000円~10,000円まで価格のマグカップ・食器を扱っています。
シリーズにSEASONS 01やSEASONS 03sなどがあり、HASAMI for PETSは猫のための食器です。

波佐見焼の窯元2:白山陶器

白山陶器は「なによりも使いやすく生活の中になじむ」というコンセプトの陶磁器メーカーです。麻の糸や青葉紋、グラフなどさまざまなシリーズがありますが、有名なものはブルームです。日常使いしやすいブルームは1,500円~10,000円で購入でき、白磁に瑠璃色の花が特徴的なデザインのカップや食器があります。
グッドデザイン賞を受賞している作品も数多くあるメーカーです。

波佐見焼の窯元3:翔芳窯(しょうほうがま)

翔芳窯は創業から一貫して手描きにこだわっている陶磁器メーカーです。ブルーシリーズやホワイトライン、ロイヤルシリーズなどがあります。シリーズのひとつ、ローズマリーは「植物の持つやさしさと力強さを表現したローズマリーシリーズはピュアな印象とクールな印象を兼ね備え」るというコンセプトのもと、マグカップやプレートなどを扱っています。1,000円以下で買え、プレートでも5,000円と手頃な価格帯です。

波佐見焼の窯元4:西山

西山は「こころオドルような時間を 温かく包みこむような安心を」がコンセプトの陶器ブランドです。シリーズにpaisley reliefやflor、terra borderがあります。シリーズのひとつであるデイジーは、1,000円~7,000円でプレートやマグカップなどを扱っています。デイジーの花を取り入れたデザインは華やかで、食卓を彩る食器です。

波佐見焼の窯元5:和山(わざん)

和山は「WABI」「calen・かれん」がコンセプトの陶器ブランドです。「人の「輪」が出来る食生活によって人々の心が「和」みますように」との思いが込められています。シリーズはフラワーパレードやプリーツ、ロンドなどがあり、商品は1,000円以下から8,000円、種類は一輪挿しからグラタン皿までさまざまです。デザインは種類が多く、一色だけのシンプルなものからメリーゴーランドが描かれたものまであります。

波佐見焼の窯元6:西海陶器(さいかいとうき)

波佐見焼の西海陶器は機能性とデザイン性の高さが特徴です。西海陶器のシリーズはessence of lifeやコモン・ポーセリン・西花・スタンダードエディション・クラシノウツワ。コモンは「国籍やスタイルの垣根を超え、時代にも左右されないテーブルウェア」を追及し、ポーセリンは「The Porcelains make a new porcelain!」をテーマに、どちらも長く使え、日常使いしやすいデザインの器です。

波佐見焼の窯元7:一真窯(いっしんがま)

一真窯は「器づくりから心器づくり」をコンセプトとする波佐見焼の窯元です。カンナという道具を用いた手彫りの独特な模様が特徴です。シリーズには白磁手彫りやブルースプレッド、ホワイト&ブラックなどがあり、1,000円以下から40,000円までの幅広い価格帯の食器やマグカップを扱っています。白磁の器に落ち着いた色付け、繊細な手彫りのデザインの食器です。

波佐見焼の窯元8:アイユー

アイユーは「Change needs into wants.」がコンセプトの陶磁器オンラインショップです。motteやORIME、KIRITORU IRONなどのシリーズがあり、アイユーの代表であるe-seriesは人間工学に基づいた使いやすさが特徴です。1,000円以下から4,000円のマグカップや食器、花瓶を扱っています。デザインはシリーズによって大きく異なり、無骨なものからモダンなものまであります。

波佐見焼の窯元9:勲山窯(くんざんがま)

勲山窯は「なにげない一時をとっておきの器で。暮らしに寄り添う器をお届けします」がコンセプトの窯元です。シリーズにはDahliaやCatslemon、himawariなどのシリーズがあり、1,000円以下から4,000円のマグカップや食器を扱っています。伝統的なデザインから近代的なデザインを作っており、華やかな花柄から猫柄までユニークな品揃えです。

波佐見焼の窯元10:藍染窯

藍染窯は「“Good Life”を作り出す。」がコンセプトの窯元です。波佐見焼を通して豊かな衣食住を作り出すという思いが込められています。シリーズにはUTAGEやRINKA、Fureluがあり、1,000円以下から10,000円までのマグカップや食器を扱っています。シンプルな一色の器もあれば、繊細な刺繍模様が描かれた器もあり、豊富なデザインが特徴です。

波佐見焼の窯元11:永泉(えいせん)

永泉は「手軽で良質な暮らしの器」がコンセプトの窯元です。Groove&Earthやソープワート、ミントなどのシリーズがあります。食器の他アクセサリーやそば猪口を扱っており、ロングセラーの醤油さしは昭和58年以降30年以上売れ続けています。ユニークな動物のデザインからシンプルな一色の器、一珍アールデコを用いた繊細な器まで、1,000円以下から6,000円までさまざまな価格のものがあります。

波佐見焼の窯元12:一龍陶苑(いちりゅうとうえん)

一龍陶苑は窯元です。シリーズにスワトウやパレット、リムがあります。しのぎは人気が高く、シリーズを特徴づける鎬紋は先鋭的で、落ち着いた色との対比が美しいデザインです。価格は1,000円以下から14,000円まで、食器やマグカップ、ポットなどを扱っています。色合いだけでも柔らかなものからビビッドなものまであり、デザインもシンプルなものから動物柄まであります。

長崎市内で波佐見焼が買える店舗・販売店の紹介

長崎市内で購入できる波佐見の販売店は「いろはや」です。出島本店と長崎店の2店舗があり、長崎市出島のいろはや出島本店は長崎市出島町15-7にあるNKスクエアビルの1階にあります。営業時間は10時~19時です。いろはや長崎店は長崎市尾上町1-67の長崎街道かもめ市場にあります。8時半~20時まで営業しています。

東京・福岡・東京・福岡・広島・神戸などで波佐見焼が買える店舗

波佐見焼は東京・神戸・広島・福岡にも店舗・販売店があります。

東京は白山陶器東京ショールーム・風和里・monsenなどの販売店があります。
神戸は陶舗サノヤ妙法寺店・よかろうもん波佐見。
広島はFukuy、福岡はStudio1156・波佐見焼【DRESS】博多阪急店・九州ヴォイス レイリア大橋店が販売店です。

ポップアップとして、期間限定の店舗が東京・神戸・広島・福岡に登場することもあります。

波佐見焼が買えるオンラインショップ

波佐見焼はオンラインで購入することができ、各窯元やメーカーのサイトから購入できます。オンラインでショッピングをするには会員登録が必要です。また、楽天やAmazonでも販売されています。

The DRESS Shopは「料理が映える波佐見焼」をコンセプトに同色の小皿・取皿・大皿・小付・茶碗・小鉢をセットで販売しています。mignonはオリジナル窯の林九郎や人気作家の波佐見焼を揃えたオンラインショップです。

波佐見焼のアウトレットが買えるお店は?

波佐見焼のアウトレットはオンラインと店舗の両方で購入できます。natural69オンラインショップでは、傷や釉薬のムラがある器が正規品の6割ほどの値段で売っています。楽天市場やYAHOOなどでもアウトレット品は売られています。

和山はアウトレットショップを店舗の隣に構えており、和山の波佐見焼を買うことができます。波佐見焼Outlet140も店舗を持っており、石丸陶芸が直営しています。

福岡県で波佐見焼のアウトレットを買うなら?

福岡県福岡市西区にあるマリノアシティ福岡では、「有田・波佐見アウトレット陶器市」が開催されます。人気の窯元の器の箸置きや食器、マグカップなどが販売されており、マリノアシティの人気企画のひとつです。

2021年9月から10月に開催された陶器市では、勇和、翔芳窯、康創窯、勇和、永泉、菊祥陶器、大新窯、江口製陶所が参加しました。しかし常設で、波佐見焼のアウトレットを売る店舗は福岡県にはありません。

2023年の波佐見焼の陶器市

2023年の波佐見陶器まつりは4月29日から5月5日の7日間、やきもの公園で開催されます。一龍陶苑や白山陶器、勲山製陶、永泉といった人気の窯元から新しい窯元まで、約150店舗が集結します。参加するメリットは通常価格よりも低価格になっていたり、好きな器や作家に出会えたりすることです。

秋には「波佐見あちこち陶器まつり」が開催され、9月から12月にさまざまな場所でイベントが行われます。

陶器市はオンラインもある?

波佐見焼の陶器市は波佐見町だけではなく、オンラインでも開催されています。地域共創型プラットフォーム「エンニチ」は2023年4月25日から5月15日まで、最大7割引きのオンライン陶器市を開催します。

2022年も同陶器市は開催されており、通常価格よりも低価格で食器、マグカップ、酒器など600点以上が販売されました。

陶器市以外に波佐見焼が安く買えるイベントは?

波佐見焼に関連するイベントは年間6回あり、1月から2月にかけて波佐見焼コラボランチフェア、4月には陶郷中尾山桜陶祭があり、低価格で波佐見焼を購入できます。

9月から12月にかけて波佐見あちこち陶器まつり、10月には陶郷中尾山秋陶めぐりが開催され、窯元見学やおかしや軽食を楽しむことができます。10月から11月にかけては町民文化祭、12月は皿山器替えまつりがあります。

1月~2月:波佐見焼コラボランチフェア
4月:陶郷中尾山桜陶祭
9月~12月:波佐見あちこち陶器まつり
10月:陶郷中尾山秋陶めぐり
10月~11月:町民文化祭
12月:皿山器替えまつり

波佐見焼の体験できる場所や体験内容

波佐見町では、波佐見焼のアクセサリー作りやろくろ、絵付けが体験できます。体験できる施設は藍染窯や陶芸の館・観光交流センター、波佐見町観光協会など。電話予約やネット予約が可能です。

内容は施設によりますが、中尾山にある伝習館はクレヨン・筆絵付けを1時間で体験できます。鉛筆で下書きをした後、クレヨンか筆を使って塗り、3カ月後に完成品が郵送で送られます。豆皿の他、5寸皿と6寸皿などから選ぶことができます。

ふるさと納税で波佐見焼がもらえる!?

波佐見焼は、波佐見町へのふるさと納税でもらえる返礼品です。しのぎやブルーム、HASAMIといった人気のシリーズ商品が選べます。

楽天市場・ふるさとチョイスで、日常使いしやすいデイジーのマグカップ・ソーサ―・プレートのセットやティーポット、Cheer houseのグラタン皿5個セット、ローズマリーの茶碗ペアやプレート、DRESSの6型セットやどんぶりなどもあり、幅広い種類が扱われています。

波佐見焼の福袋のラインナップや価格帯

波佐見焼には福袋として売られているものもあります。楽天では2組の茶碗やマグカップとプレート、マグカップ10個など、内容を選べる福袋がさまざまな内容で売られています

単体で買うよりも安くなっているものもあり、価格は2,000以下から16,000円まで幅広いです。楽天のショップCheer houseでは13,200円相当の8点セットが6,600円で売られており、お得に購入できます。

波佐見町の観光スポット:やきもの公園

波佐見町には野外博物館・世界の窯広場がある「波佐見やきもの公園」があります。波佐見陶器まつりの開催地でもあり、古代から現代につづく世界的に有名な窯を見ることができます。

周辺には観光交流センターや長田山窯跡、くらわん館、級波佐見町立中央小学校講堂兼公会堂があり、波佐見焼の歴史について観光しながら満喫することができます。

波佐見町の複合施設「西の原」の施設情報

「西の原」は波佐見町井石郷にある複合施設です。江戸時代に作られた窯元「幸山陶苑」の跡地を利用し、2012年県のまちづくり景観資産になりました。

HANAわくすい、monné porte、南創庫、GROCERY MORISUKE、にぎりめし かわち、monné legui mooks、イソザキ珈琲 Shady、氷窯アイス こめたま、833WALLの9つの店舗があり、食事や買い物、絵付け体験ができます。

波佐見焼の入れ物に入ったクッキーが届くサービス!

波佐見陶箱クッキーは、波佐見焼の入れ物に入っている米粉のクッキーです。クッキーに使う米粉を作る畑には、波佐見焼に使われる石膏型が再利用されています。

塩味や紫芋味、ピスタチオとフランボワーズ味、コンプラ瓶の形のクッキーがある他、黄粉のブールドネージュ、波佐見茶のアイスボックスクッキー、ココアのムラングの計7種類が入っています。陶箱は7色以外にも期間限定の色もあり、3,520円で購入できます。

まとめ

波佐見焼は、その美しさと実用性に加えて、日本の伝統文化に根ざした魅力を持ち合わせた陶器です。古くから愛され、現代でも高い人気を誇っています。波佐見焼の歴史や特徴について深く探ることで、この焼き物の魅力に触れ、日本の伝統文化に触れることができます。波佐見焼は、世界に誇る日本の伝統工芸品のひとつであり、その価値を今後も大切に守り続けていくべきであるといえます。