江戸硝子

江戸硝子の歴史~手作りならではの深い味わい~

江戸硝子の歴史を年代別にかんたんに紹介

弥生時代 (BC300 - AD300):日本で最初のガラス作りが始まる。
16世紀 - 17世紀:中国やポルトガル、オランダからの影響でガラス製造が再開。
1711年頃:江戸で初めてガラス製品の製造が記録される。
18世紀初め:東京(旧江戸地域)で鏡、眼鏡、簪、風鈴などの製造が始まる。
明治時代 (1868 - 1912):ヨーロッパの技術導入により、硝子製造が近代化し、東京の地場産業として発展。
明治12年:「東京はり製造人組合」が設立される。
昭和24年:社団法人東部硝子工業会が設立される。
平成14年:江戸硝子が東京都の伝統工芸品に指定される。
2014年 (平成26年):経済産業省によって伝統的工芸品として認定される。 ​

江戸硝子の歴史(詳細)

江戸硝子の歴史は、弥生時代に日本で最初のガラス作りが始まったことに遡ります。この古代の技法は一時途絶えましたが、16世紀から17世紀にかけて中国やポルトガル、オランダからの影響を受けて再び日本でガラス製造が始まりました。江戸時代に入ると、1711年頃に江戸で初めてガラス製品の製造が記録され、18世紀初めには東京(旧江戸地域)で鏡、眼鏡、簪、風鈴などの製造が始まりました。この時期には、日本橋通塩町で加賀屋久兵衛や浅草の上総屋留三郎がそれぞれ製品を製作していました。

江戸時代から続くこの手作り技法は、明治時代に入ると、ヨーロッパの技術が導入され、日本の硝子製造は近代化しました。この時期には、日常食器類、瓶、理化学用硝子などの製造が始まり、東京の地場産業として発展しました。明治12年には「東京はり製造人組合」が設立され、昭和24年には社団法人東部硝子工業会が設立されました。

江戸硝子は、平成14年に東京都の伝統工芸品に指定され、2014年(平成26年)には経済産業省によって伝統的工芸品として認定されました。製造方法には「宙吹き」、「型吹き」、そして「押し型」という3つの技法があり、それぞれに独特の特徴と味わいがあります。これらの手作業による製品は、一品一品異なる感触や使い心地を持ち、深い魅力を持っています。

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