名古屋仏壇の歴史を年代別にかんたんに紹介
1695年: 高木仁右衛門が名古屋に仏壇専門店「ひろや」を創業。この時期には既に宮大工や寺大工が仏壇製造に専門化し、東本願寺造営に参加した職人たちが木曽檜を用いて仏壇工芸を発展させていました。
1976年: 名古屋仏壇が経済産業省から伝統的工芸品に指定されます。この指定は、名古屋仏壇が長い歴史を持ち、地域を代表する工芸品であることを認められたことを意味します。
現在: 名古屋仏壇の製造・販売を行う事業所が60を数え、中区門前町や橘町周辺は「日本一の密集地」と呼ばれるほどになっています。この地域は多くの伝統工芸士によって仏壇が作られていることで知られています。
名古屋仏壇の歴史(詳細)
名古屋仏壇の歴史は、元禄8年(1695年)に高木仁右衛門が仏壇専門店「ひろや」を創業したことに始まるとされています。この時期から、名古屋周辺では既に宮大工や寺大工といった職人が専門化して仏壇を製造していたと考えられます。高木仁右衛門の創業は、東本願寺造営に参加した優れた職人たちが良材「木曽檜」を用いて仏壇工芸を発展させたこととも関連しています。尾張藩による仏壇業者の保護などが後の発展の基礎となりました。
名古屋仏壇は、住吉町(現・中区3丁目)や七間町(現・中区丸の内3丁目、錦3丁目)を中心に製作されてきた地域を代表する工芸品であり、1976年には経済産業省から伝統的工芸品に指定されました。現在、仏壇・仏具専門業者が集まる中区門前町や橘町周辺は「日本一の密集地」とも言われており、現在では六十を数える事業所が存在し、多くの伝統工芸士によって仏壇が作られています。