みなさん、お米はお好きですか?
海外に長く滞在すると、日本の白いご飯が恋しくなる、とよく言いますよね。それくらい、日本人にとって身近な存在の「お米」。
今回は、そのお米が実際どのように作られているのかについてご紹介したいと思います。
春:田植えに向けて
春は田植えに向けて、動き出す時期です。
まず、種まき、育苗をします。この行程がうまく行かないことには、おいしいお米はできないといっても過言ではありません。はじめの一歩はとても重要なのです。前年の稲刈りの時に厳選し、乾燥させておいた種籾を育苗箱の中で発芽させ、ビニールハウス内で水と温度を調整しながら、丁寧に育てます。
また、この時期には、並行して、水田の準備も始めます。トラクターで水田の土を耕やし(田起こし)、水を引き入れて、細かく砕いた土をかき混ぜ(代かき)、田植えができる状態にします。
この作業を通して、田んぼの水漏れを防ぐとともに、苗がしっかりと成長できるような土壌をつくる効果が得られます。また、雑草を生えにくくする効果もあると言われてます。
初夏:田植え
この時期は、農家にとって一年で最も忙しい時期と言われています。
この行程では、12〜15センチ程度に育てた苗を、田植え機を使って、水を張った田んぼに植えていきます。また、田んぼの隅など機械で植えるのが難しいところは、手作業で植えることもあります。田植えのあとに好天が続くと、苗がしっかり根付き、成長しやすいので、好天を願う祭りが古来から多く行われてきました。
夏:田んぼのメンテナンス
田植えを終えた夏には、稲がしっかりと育つことができるように、「草刈り」や、「追肥」、また土中に酸素を補給するために田んぼの水を抜く「中干し」等の様々なメンテナンスをします。
8月の下旬には、茎の中から穂が出てきます。
秋:いよいよ稲刈り
この時期には、今まで大切に育ててきた稲をいよいよ刈ります。
最近は、稲を刈りながら脱穀まで行うことのできるコンバインという機械を使うことが多いようです。そして、稲刈りをし、集められた籾を乾燥させ、籾殻をとり、玄米にします。
秋〜冬:来年に向けて
稲刈りを終えた田んぼはトラクターで耕し、稲わらをすき込みます。
来年に向けての準備も必要なのです。
いかがでしたか?
田植えや稲刈りはよく知られていますが、それ以外にも、米作りには一年を通して多くの行程があるのですね。お米がどのようにできているのか知ると、お米がもっとおいしく感じられると思います!
この記事を読んで、みなさんがお米のことを今まで以上好きになってくだされば幸いです。